末吉 大苦戦も判定勝ちで4度目の防衛に成功 日本Sフェザー級タイトルマッチ
ボクシングの日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦は4日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・末吉大(28=帝拳)が挑戦者で同級1位の大里拳(24=大鵬)に2―0で判定勝ちし、4度目の防衛に成功した。
1年3カ月ぶりの再戦。圧倒的な差を見せつけるはずが、大苦戦を強いられた。9回に右フック2発をヒットさせてラッシュ。見せ場こそ作ったが、前回完勝した大里に押し込まれる場面が何度もあった。何とかベルトを守ったものの「パッとしない内容でスミマセン。もっともっと強くなった姿を見せられるように頑張ります。スミマセンでした」とファンに謝罪した。
調整は順調だった。元3階級制覇王者のホルヘ・リナレスら同門の強豪とスパーリングを行い、手応えも感じていた。WBO世界3位にランクされるなど世界に手が届く位置にいながら、その実力を試合で発揮できず。帝拳ジムの浜田剛史代表は「練習では良かったのに、なぜ試合で出せないのか?トレーナーも含め考えていかなくちゃいけない」と首をひねった。
末吉自身は「後手後手に回った試合。巧さは出せても強さが出せなかった」と反省。「挑戦者のベルトを獲るという気持ちが伝わってきたけど、それを飲み込むぐらいの強さがほしい。もっと心と体を鍛えます」と誓った。
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