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尚弥いとこ・井上浩樹が日本王者!プロデビュー13連勝、井上家のベルトは8本に

[ 2019年4月6日 22:12 ]

プロボクシング・日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦   〇同級1位・井上浩樹(大橋) 判定 王者・細川バレンタイン(角海老宝石)● ( 2019年4月6日    東京・後楽園ホール )

<日本スーパーライト級タイトルマッチ>新王者となり、井上一家に祝福される井上浩樹(右から2人目)。左から真吾トレーナー、尚弥、右は拓真
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 井上尚弥、拓真兄弟のいとこ、井上浩樹(26)が3―0の判定で細川バレンタイン(37)を破り、プロデビューから13連勝(10KO)で日本王者となった。細川は3度目の防衛に失敗し、34戦24勝(11KO)7敗3分けとなった。

 体格で勝る井上浩が下がりながらカウンターを狙い、細川はプレッシャーをかけつつも、パンチが届かない距離をキープする、駆け引きの展開が続いた。ときおり細川がロープに追い込んで接近戦を仕掛けるがブローは精度を欠き、井上浩は堅いガードでパンチをもらわずに小さなパンチで応戦。5回を終えての途中採点はジャッジ3者が全て1点差で井上浩を支持し、5回以降は流れをつかんだ挑戦者の一方的なペースとなった。鋭いジャブやカウンターが細川をとらえ、終盤には左ストレートがきれいに決まる場面も。ダウンシーンはなかったものの、採点は97―93、98―93、98―92と大差がついた。

 井上兄弟は兄・尚弥が世界3階級を含めてベルト5本、弟・拓真は2本獲得しており、浩樹の日本王座で井上家としては通算8本目のベルト。試合後は「ちょっと安全運転しちゃったかな。堅実に行きすぎました」と反省を並べる一方、「プロに入る前はもっと軽いものかと思っていたが、いざ取ってみたら、相手も相手なので、凄く重いです」とベルトの感触を確かめた。大橋秀樹会長によると拳を痛めてスパーリングができないまま試合に臨んだそうで、同会長は「不安はあったと思う。逆に凄いなと感心しました」とねぎらった。

 控室での会見には尚弥も同席。「もっと実力ある選手。今日は半分も出せていないのでは」と苦言を呈しつつ、「でも勝てたことにホッとしてます」と話した。「もっと面白い試合がしたい。この疲れからすると(お客さんは)面白くなかったと思う」と繰り返す井上浩に、尚弥が「じゃあ、いけ(攻めろ)」と突っ込む場面もあった。井上浩は「プロと戦った、という気持ち。いろんな気持ちを背負っていると今日は身に染みて分かったので、相手選手の分まで頑張っていこうと思います」と自覚を口にした。

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