×

「袴田事件」を漫画化 支援委員会ホームページで連載「関心をもってもらうため」

[ 2019年1月23日 14:20 ]

「袴田事件」を題材とした漫画制作の発表会見であいさつする執筆者の森重水さん(左)と同席した袴田巌さんの姉・秀子さん
Photo By スポニチ

 日本プロボクシング協会(JPBA)袴田巌支援委員会は23日、都内で会見し、「袴田事件」を題材として漫画を制作することを発表した。タイトルは「スプリット・デシジョン〜袴田巌 無実のプロボクサー〜」で、2月15日から全6回連載で毎月15日に同委員会のホームページに掲載される。

 執筆は事件が起きた静岡市清水区出身で元プロボクサーの森重水さん(30)が担当、タイトルも森さんが考えた。スプリット・デシジョンはボクシングの試合で判定にもつれた際に3人のジャッジが2―1に割れた時に使われる言葉。森さんは中学生の時に母親から「ボクシングが好きなら、この人を知っておかなくてはダメ」と言われ、袴田事件のニュースやドキュメンタリー番組を見ていたといい、同委員会の依頼を快諾。執筆に当たっては「支援側の意見の押しつけにならないように気をつけている。一人でも多くの人に読んでもらいたい」と話した。

 会見には袴田さんの姉・秀子さんも同席。「タイトルがいいですよね。ふっと見て、そう思いました。こうして支援していただいてありがたい」と感謝。巌さんの現状については「精神的なところは少し不安があるけど、足が痛いって言っている以外は肉体的にはいたって健康です」と報告した。

 同委員会は漫画制作の理由を「小中学生や事件に興味のない人にも少しでも関心をもってもらうため」と説明。ホームページでの連載終了後には小冊子にして出版することも検討中。また、セリフ部分を英訳して海外向けにインターネットで発信することも計画している。

続きを表示

2019年1月23日のニュース