谷口 神戸に元気を!阪神大震災から24年 24歳初世界戦が決定

[ 2019年1月18日 05:30 ]

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ   王者ビック・サルダール(フィリピン)《12回戦》同級2位・谷口将隆 ( 2019年2月26日    後楽園ホール )

世界初挑戦が決まり意気込む谷口(中央)。左は渡辺会長、右は井上トレーナー
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 WBO世界ミニマム級2位・谷口将隆(24=ワタナベ)の初の世界戦が決まり、17日に都内で発表された。来月26日に東京・後楽園ホールで、山中竜也(真正)から王座を奪取したビック・サルダールに挑戦する。神戸市出身で乳児期に阪神大震災を経験した谷口は発生から24年を迎えた日の記者会見で、地元を元気づける王座奪取を誓った。

 念願の世界初挑戦が決まり、会見が開かれたのは偶然にも“あの日”と同じ1月17日。谷口は「縁を感じますよね。地元の人たちに元気を与えるじゃないですけど、こんなヤツが神戸から出たんだって知ってもらえたら」と思いを語った。

 震災が発生したのは谷口が1歳の誕生日を迎える2日前。マンション7階にあった実家は無事だったが、電気やガス、水道のライフラインがストップ。3人の幼子を抱え、しかも妊娠中だった母から「地獄だった」と聞かされたという。

 それから24年後、ようやく世界への道が開けた。現WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人とは同学年で同期入門。アマ時代からのライバルが日本最速のプロデビューから1年3カ月で世界王者となり、昨年大みそかには2階級制覇を達成する一方で、谷口は日本、東洋太平洋王座に挑戦するも結果を出せずにいた。

 昨年4月20日にはスパーリング中に左手のCM関節(手の甲の根元の関節)を脱臼。これが転機となった。「それまでは焦りもあったけど、ケガをして自分のペースでやればいいって思えた」。5月中旬に手術、完治までは4カ月以上を要したが、その間に徹底した走り込みと右手だけの練習で課題だったスタミナを克服。昨年11月、復帰戦でWBOアジアパシフィック王座を獲得して今回の挑戦につなげた。

 「京口に続きたいし、いずれは超えたい。世界王者になってからが始まり」。満を持して谷口がスタートラインに立つ。

 ◆谷口 将隆(たにぐち・まさたか)1994年(平6)1月19日生まれ、兵庫県神戸市出身の24歳。中1でボクシングを始め、神戸一高ではインターハイ8強入り。龍谷大ではボクシング部主将を務め、国体で2度準優勝。アマ戦績は74戦55勝16KO19敗。16年4月のプロデビュー戦は1回KO勝ちで以後6連勝を飾った。身長1メートル62。左ボクサーファイター。

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