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“戦うシングルファーザー”中川麦茶 王座奪取の誓い「勝って息子をリングに」

[ 2019年1月11日 15:37 ]

<日本バンタム級王座決定戦>前日計量をパスした同級1位・中川麦茶(左)と田村亮一
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 プロボクシングの日本スーパーバンタム級王座決定戦と日本ミニマム級タイトルマッチの前日計量が11日、東京・文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)事務局で行われ、出場4選手全員が一発でパスした。

 日本スーパーバンタム級王座決定戦に臨む同級1位の中川麦茶(30=角海老宝石)はリミットの55.3キロ、同級2位の田村亮一(31=JB SPORTS)は100グラムアンダーの55.2キロでクリア。“戦うシングルファーザー”中川は昨年末に6歳の長男を同行して10日間のフィリピン合宿を敢行し、約50ラウンドのスパーリングを消化して大一番に備えた。「いい状態に仕上がっている。いつも淋しい思いをさせているので、勝って息子をリングに上げたい」と意気込んだ。対する田村は長身選手とのスパーで中川対策に自信を深め、「自分のボクシングができれば問題ない」と言い切った。

 日本ミニマム級王者・小野心(36=ワタナベ)、挑戦者で同級1位の田中教仁(33=三迫)はともにリミットの47.6キロでパス。ワタナベジムの井上孝志トレーナーから「おじさん対決」とはやし立てられ、小野は「確かにそうですね」と苦笑いしつつ、「世界が狙える位置にいるので、いい勝ち方ができれば」と抱負。2月21日が34歳の誕生日の田中は「来月まで待ってもらえば、2人合わせて70歳だったのに…」と悔しがってみせ、「世の中の中年に元気を与えられるように頑張ります」と笑った。

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