×

元世界王者・小国以載が12・1復帰戦 2度目の引退撤回…ピノキオで登場

[ 2018年9月26日 14:00 ]

ピノキオに扮して会見に臨んだ小国
Photo By スポニチ

 ボクシングの元IBF世界スーパーバンタム級王者・小国以載(30=角海老宝石)が26日、東京・大塚の角海老宝石ジムで会見、12月1日に復帰戦を行うことを発表した。同門の日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン(37)が2度目の防衛戦を行うダイナミックグローブ(後楽園ホール)に出場する。対戦相手は未定。

 小国は今回が2度目の引退撤回。「ウソをついたので」と“鼻が伸びた”ピノキオの姿で登場した。特注した黄色いTシャツに赤い蝶ネクタイ、「クオリティーを求めた」という鼻など総額6000円ほどかけて自らの会見をプロデュース。復帰を決めた理由を問われ「結婚して子どもが出来たのでミルク代を稼ごうかなと」と話し、一方で「父親がこんな格好をしていたのがバレたら、子どもがいじめられるので、物心がつく前には辞めたい」と話すなど爆笑の連続となった。

 昨年9月の初防衛戦で岩佐亮佑に6回TKO負けして王座から陥落し、引退を表明。実は2012年3月の試合前の練習で右手首の腱を痛め、故障を抱えたまま戦い続けていた。今年1月末に手術。完治する見込みが立ったため、「右を使ってどこまでやれるのか試してみたくなった」が本当の復帰理由。現在は主要4団体の世界ランキングからは外れているが、再度のランク入り、世界戦線への復帰を目指すという。「12月の試合で試して大丈夫なら来年の4月ぐらいには大きな勝負をしたい」と話した。

 小国はVADYジム所属だった13年3月に和気慎吾に10回終了TKO負けを喫してプロ初黒星、OPBF東洋太平洋王座から陥落した際にも引退を表明したが、角海老宝石ジムに移籍して現役を続行し、日本王者を経てIBF世界王者となった。

 ◆小国以載(おぐに・ゆきのり)1988年(昭和63)5月19日生まれ。兵庫県赤穂市出身。2009年11月プロデビュー。11年11月にプロ7戦目でOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得(3度防衛)。13年5月に角海老宝石ジムに移籍し、14年12月、日本王座獲得(2度防衛)。16年12月、IFB世界王座を獲得した。戦績は22戦19勝(7KO)2敗1分け。身長1メートル73。右ボクサーファイター。

続きを表示

2018年9月26日のニュース