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米デビュー戦に臨む岡田博喜が渡米「とりあえず勝ちたい」

[ 2018年9月7日 15:43 ]

米デビュー戦へ向け羽田空港から出発した岡田博喜
Photo By スポニチ

 ボクシングの米大手プロモート会社トップランクと3年契約を結び、14日(日本時間15日)に米カリフォルニア州フレズノで米デビュー戦に臨むWBO世界スーパーライト級3位・岡田博喜(28=角海老宝石、18戦全勝13KO)が7日、羽田空港発の航空機で渡米した。

 初の海外での試合に備えて体重はリミット(63・5キロ)より約3キロオーバーで渡米するはずが、出発前のジムワーク後でも5キロオーバー。「どうしたらいいすかね?いつも1週間でブワッと落とすけど、それが向こうでどうなるのか不安はある。絶対に(減量で)地獄を見ると思う」と苦笑いした。機内でも「どれだけ(水分補給を)我慢できるか」と話したが、トップランク社の手配便とは別に角海老宝石ジムの鈴木真吾会長が予約した航空機は快適な空調で知られるボーイング787。しかもビジネスクラスでのフライトに、「乾燥しない便を取ってくれました」と感謝した。

 米デビュー戦では27勝(11KO)6敗2分けのクリスチャン・ラファエル・コリア(36=アルゼンチン)とノンタイトル10回戦を戦う。2年前の試合の映像は見たが、5年前のものはあまりにもスタイルが違うため参考にならなかったそうで「情報が少ない。ドがつくほどのファイターではないと思うが…」と話した。同じ興行で行われるWBC世界スーパーライト級タイトルマッチの前日計量で挑戦者アントニオ・オロスコ(30=メキシコ)が失格した場合は王者ホセ・カルロス・ラミレス(26=米国)に急きょ挑戦する可能性もあるが、「たぶんないだろう、ぐらいに思っている。ラミレス対策はちょっとは練ったけど、(コリア戦の対策と比べて)9:1ぐらい。対策というか自分の底上げという感じ」とコメント。底上げの内容はスタミナ強化で、スパーリングではインターバルを1分間から40秒に減らして1カ月半で約100ラウンドを消化したほか、試合前は通常1度しかやらなかった10ラウンドのスパーも「3、4回やった。しかも(インターバルは)40秒で」と明かした。

 普段は前日計量後にうなぎと鈴木会長特製のおじやで栄養補給するが、今回は真空パックのうなぎと炊飯器を持参。現地で知人からカセットコンロを借り、鈴木会長がおじやをつくってくれる手はずを整えた。ジムからは鈴木会長、佐藤、奥村の両トレーナーが同行するほか、マネジャーに名乗りを挙げている元IBF世界スーパーバンタム級王者・小国以載、日本スーパーライト級王者・細川バレンタインら計10人が現地に乗り込む。「そこまで来てくれると変な試合はできない」と語り、「中身的にも盛り上げて、名前を覚えてもらうような試合をしたいけど、とりあえず勝ちたい。1回変な試合をすると(契約を)バサバサ切られると聞いたので、まずは最低勝つこと」とコリア戦必勝を誓った。

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2018年9月7日のニュース