“雑草拳王”木村翔「必ずＫＯで勝つ」　田中恒成陣営と火花バチバチ

チャンピオンベルトと田中恒成の写真を手に自信の笑みを浮かべる木村翔
Photo By スポニチ

　ＷＢＯ世界フライ級王者・木村翔（２９＝青木）が２０日、東京都内で会見し、３度目の防衛戦へ意気込みを語った。木村は９月２４日に名古屋市の武田テバオーシャンアリーナで、世界最速１２戦目での３階級制覇を目指す田中恒成（２３＝畑中）と対戦する。

　先月２７日に中国・青島でフローイラン・サルダール（フィリピン）に６回ＫＯ勝ちしてＶ２を達成してから中２カ月でのＶ３戦。木村は「正直キツいスケジュール。前の試合が終わって遊べなかった怒りを田中にぶつけたい。必ずＫＯで勝つ」と冗談を交じえながら必勝を誓った。

　中国で王座奪取、そしてＶ２に成功し“雑草拳王”の異名で人気を集めた木村に対し、田中はアマで実績を残し、プロでも２階級制覇したエリート。青木ジムの有吉将之会長は「チャンピオンは木村で、主役も木村、勝つのも木村だと思っている」と断言。田中側が先に会見したことについて質問されると、「名古屋には招待されたけど、木村を休ませたかったし、木村には『チャンピオンが出向く必要はない』と言った。こちらとしては防衛戦として会見をやるだけ」と答え、早くも相手陣営と火花を散らした。

　木村は今月８日から練習を再開。１６日からはスパーリングも開始している。さらに２６日から２週間のタイ合宿を予定。「そこで、１２ラウンド以上戦えるスタミナをつけてきたい。前の試合の疲れは抜けているし、体重も心配ない。ラウンドを重ねていけば、仕上がってくると思う」と自信たっぷりに話した。