辰吉寿以輝　デビューから無傷の８連勝も…父・丈一郎氏の８戦目戴冠「あり得ないですね」

石橋の左アッパーをガードする辰吉寿以輝（右）
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　元ＷＢＣ世界バンタム級王者・辰吉丈一郎の二男、寿以輝（２１＝大阪帝拳）が３０日、デビューから無傷の８連勝を飾った。スーパーバンタム級８回戦（エディオンアリーナ大阪第２）で、石橋俊（３０＝仲里）に８回判定勝ちした。

　昨年は左拳、左肋骨と相次ぐケガにより２試合連続で中止。１２月に３回ＫＯで復帰戦を飾って以来の試合となったが、成長を見せつつ課題も残った。

　「倒したかった。まだまだ全然です」

　相手の左ジャブをもらい、ペースがつかみ切れなかった。寿以輝も左のジャブとボディーで応戦。何度か連打で追い詰め、ジャッジは３―０。危なげない試合運びにも決定打を欠き、悔しそうな表情を浮かべた。

　８戦目といえは、父・丈一郎が世界王者になったタイミング。リング上で「（８戦目戴冠は）あり得ないですね。すごいです」とボクサー辰吉丈一郎に対し、あらためて敬意をはらった。一方で「オヤジとしては、ちょっと…」と苦笑いした。

　今後は日本ランカーとの試合を視野に入れる予定。次戦の勝ち方次第で、初タイトル戦が見えてくる。