拳四朗に挑戦のペドロサが練習公開「世界王者になる瞬間を迎えたい」

公開練習を行ったペドロサ
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　ボクシングのＷＢＣ世界ライトフライ級タイトルマッチ（３０日、横浜文化体育館）で王者・拳四朗（２５＝ＢＭＢ）に挑戦する同級１１位のヒルベルト・ペドロサ（２５＝パナマ）が２５日、東京都新宿区の帝拳ジムで練習を公開した。コロンビアの国境に近い密林地帯の部族出身で、パナマの公用語スペイン語がうまく話せないため、フリオセサール・アルチボルド・トレーナーが“通訳”する場面が目立ったが、「体調は最高に仕上がっている。日本には初めて来たが、信じられないぐらいにいい印象。公園を散歩したりした」と話した。

　地元のフィリピーヨ地区は弾丸が飛び交う危険な地域と説明。８人兄弟の家族で育ち、「ボクシングがあったから道を外れなかった。夢だった世界王者になる瞬間を迎えたい」と意欲を語った。昨年は試合ゼロとブランクをつくったが、「休みを取りたかった。理由は精神的なもの」という。「今年はポジティブな考えで戻ってきた。既に５試合戦っているが、６試合目のタイトルはパナマに持って帰る」と自信を示した。

　練習では減量着を着込み、シャドーボクシングやミット打ちを披露。アルチボルド・トレーナーから「誰が最高だ？」と問いかけられ、部族の長を意味する「エル・カシーケ！」を連呼するなど気合十分だった。視察した拳四朗の父・寺地永会長は「精かんな顔つきで強そうには見えた。小柄でリーチがありそう」と感想を述べ、「突進力があり、ガンガン行くのを重視していると思う。勢いをどう止めるか。１回から下げさせるような展開になればいい」と予想した。