エンダム、村田戦勝利へ100%の自信「倒れるのは死ぬ時だ」
ボクシングのWBA世界ミドル級王座決定戦(20日、東京・有明コロシアム)で同級2位の村田諒太(31=帝拳)と対戦する同級1位で元WBO王者のアッサン・エンダム(33=フランス)が13日、羽田空港着の航空機で来日した。
紺色のスーツにグローブ型の金のペンダントを胸にかけたエンダムは、トレーナーのペドロ・ディアス氏やスポーツ医療を専門とする医師のオズワルド・ノルデロ氏を同伴しての初来日。元4階級制覇王者のミゲル・コット(プエルトリコ)やWBA世界スーパーバンタム級スーパー王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)らにもついたノルデロ氏について、エンダムは「練習開始から試合が終わるまで一緒にいてもらっている。毎日やりとりしているので父親のようだし、自分がどんな体調か日々管理してくれる」と信頼を口にした。
村田戦へ向けては米マイアミで事前キャンプを実施。「毎回、相手への戦略を練って、違うキャンプを行っている。今回は体調的にもいい状態に仕上がった。以前より強くなっていると思う。村田と似たタイプの選手と昨日までスパーリングもやってきたので、万全の状態だ」と話し、自身の長所について「どんな相手にも対応できる」と説明した。村田については「(ロンドン)五輪チャンピオンと知っているし、とても強いパンチを持った強い選手。世界のトップ選手と同じレベルにいる」と評価しながらも「自分は戦歴で勝っており、優れた強い選手との対戦経験がある。勝つ自信は100パーセント。戦略の一つはフットワーク。かわす自信はある」と落ち着いた様子で語った。
一夫多妻制のカメルーン生まれ。女子10人、男子8人の18人兄弟で、エンダム自身は7番目の子供という。独身だが子供が2人おり、出発前には「村田をKOしてほしい」とお願いされたと明かした。終始穏やかな表情だったが、アマチュア時代にキューバで練習した際に「フェノメノ(怪物)」とニックネームをつけられており、「リングではライオンのようになる」と自身を解説。打たれもろさもある半面、プロでは37戦してKO負けがなく「自分を生まれつきの戦士と思っている。倒れるのは本当に死ぬ時だ」と言い切った。
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