×

“公務員チャンプ”ロペス 火山で高地トレ 拳四朗は「危険な相手」

[ 2017年5月13日 12:24 ]

比嘉と拳四朗の挑戦を受けるため来日したエルナンデス(左)とロペス
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦(20日、東京・有明コロシアム)で同級4位・拳四朗(25=BMB)の挑戦を受ける同級王者ガニガン・ロペス(35=メキシコ)が13日、成田空港着の航空機で来日し、都内のホテルで取材に応じた。昨年3月、前王者・木村悠(帝拳)を破って戴冠しており、今回が2度目の防衛戦。来日回数を聞かれると「ナナ(7)」と日本語で答え、「世界王者となって日本に戻ってこられてとてもうれしい。メンタルやフィジカル、試合の組み立てた方もうまくなったと思う」と笑顔で語った。

 世界王者になった後も地元のメキシコ・アメカメカ市の市職員を続け、スポーツイベントのコーディネートなどに携わっている。地元で開催され、国際的に有名な選手も参加した自転車ロードレースの大会ではコースを点検し、危ないと思った木を自ら切るなど整備にも尽力したという。メキシコでは公務員の兼業が認められており、「他のスポーツ選手をサポートするのはとても楽しい」と話した。

 今回の試合へ向けた練習は2カ月半。アメカメカ市は標高2600メートルだが、近くにある3300〜3400メートルの火山で高地トレを行い、「体力づくりをしてきた。持久力やスピードの練習もしてきた」と明かした。家族に警察関係者がいるため、本来なら立ち入りできないような地点まで入って走ることも可能だったという。ただし、普段から相手の映像は見ないそうで、拳四朗についても「映像を見ていないので印象は特にない。ボクシングは誰が相手でも同じ戦い方をするわけじゃない」と持論を展開。「危険な相手だとは思う。全てのラウンドで気をつけたい」と言いながらも「ガニガン・ロペスはいい王者と思わせるパフォーマンスをしたい」と抱負を述べた。

続きを表示

2017年5月13日のニュース