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妻の前で…王者エルナンデス “ドンファン”ツッコミに苦笑い

[ 2017年5月13日 12:05 ]

比嘉と拳四朗の挑戦を受けるため来日したエルナンデス(左)とロペス
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦(20日、東京・有明コロシアム)で同級1位・比嘉大吾(21=白井具志堅)の挑戦を受ける王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)が13日、成田空港着の航空機で来日し、都内のホテルで取材に応じた。来日はミニマム級時代に井岡一翔(井岡)に挑戦した2011年以来2度目。「あの時は暑かった(8月)が、今回はそうでもない。日本はとてもきれいな国で、人々もとても優しい」と印象を口にした。

 試合へ向けては、今年3月の王座奪取前と同じく標高4157メートルのメキシコ・オトミで1カ月の高地トレを行い、さらに比嘉と似た体型の選手を相手にスパーリングを積んできたという。12戦全KO勝ちの比嘉については「非常にパワフルで攻撃スタイルを持っている選手。彼のパンチには警戒したい」と印象を話し、「相手の前に立ちっぱなしにならないよう、避ける練習やスピードを上げる練習をしてきた」と明かした。「マタドール(闘牛士)みたいに比嘉をさばくのか?」の問いには「そうだね」と笑顔をのぞかせた。

 7歳から26歳までチェロス(揚げドーナツ)の売り子をしていたため、ニックネームは「チェリートス」。離婚経験があり、今回は「2度目の結婚相手」というカリーナ夫人を帯同して来日した。再婚の話題については「その話はやめようか」と話したがらなかったが、夫人のいる前でホルヘ・バレラ・トレーナーから「ドンファン(プレイボーイ)か?」と突っ込まれると、苦笑いを浮かべた。

 「井岡に負けた5年前はボクサーとして熟していなかった。今は足を使ったりスウェーでパンチを避けたり、自分のスタイルが固まった」と自信を示したエルナンデス。2004年にイーグル京和(角海老宝石)を破った元WBC世界ミニマム級王者で、3年前から指導するイサック・ブストス・トレーナー兼マネジャーも「技術面が成長して、動きやパンチ力が成長した」と太鼓判。今後の目標を聞かれた王者は「今回を含めて2つの指名試合がある。それをクリアしたらバケーションしながら考える」と話した。

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2017年5月13日のニュース