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山中MVP&KO賞&年間最高試合の3冠!V12戦へ弾み

[ 2017年2月11日 05:30 ]

最優秀選手賞を受賞した山中
Photo By スポニチ

 プロボクシングの2016年度年間表彰式が10日、東京ドームホテルで開かれ、記者投票で選ばれる最優秀選手(MVP)にWBC世界バンタム級王者・山中慎介(34=帝拳)が輝いた。山中のMVP受賞は3年ぶり2度目で、3年ぶり3度目となるKO賞、年間最高試合賞と合わせて史上4人目の「3冠」を達成。3月2日に両国国技館で予定する、同級6位カルロス・カールソン(26=メキシコ)とのV12戦へ大きな弾みとなった。

 今年度から当日発表の形式に変わった年間表彰式。MVPがコールされると山中は立ち上がり、左拳でガッツポーズを見せた。「当日まで何を受賞するか分からなかったので、本当にドキドキした。当日だから、ああいうポーズになった」と説明し、「皆さんに評価されるのは素直にうれしい」と顔をほころばせた。

 3年前はMVPとKO賞に輝いたが、年間最高試合は内山高志が獲得して3冠はならなかった。しかし、昨年9月16日のモレノとの再戦ではダウンの応酬の末に7回TKO勝ちし、内山に並ぶ国内2位タイの11連続防衛を達成=写真。同日に長谷川穂積が3階級制覇を達成したWBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチを抑えて年間最高試合に選ばれた。MVPの記者投票では74%の支持を集めて文句なしの選出。MVPを含む3冠は78、79年の具志堅用高、89年の高橋ナオト、14年の井上尚弥に続き史上4人目となったが、「(年間最高試合は)倒し倒されで面白いという意味での受賞かな。本来は圧勝でMVPをもらえる試合がしたい」と本音も口にした。

 3月2日に12度目の防衛に成功すれば、具志堅用高が持つ日本記録のV13に王手がかかる。「次の試合に勢いがついた」と受賞を喜びながらも、「気持ちを切り替えて練習して、また喜んでもらえる試合をする」と決意表明した。「喜ぶ試合とは?」の問いに「2―1の判定じゃないですか」と答えて笑わせた王者は「KOで終わらせるように頑張る」と表情を引き締めた。

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2017年2月11日のニュース