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コバレフ王座陥落 ダウン奪うもウォードに惜敗「判定は間違っている」

[ 2016年11月20日 15:48 ]

ウォード(手前)にパンチを繰り出すコバレフ (AP)

 セルゲイ・コバレフがライトヘビー級の王座から陥落した。19日(日本時間20日)に行われたアンドレ・ウォードとの注目の一戦。2回に右の強烈なパンチでダウンを奪い、勝利を確信して最終ラウンドのゴングを聞いたが、ジャッジ3人はすべて114―113と僅差でウォードの勝利を支持した。

 コバレフは試合後に不満をこう漏らす。「判定は間違っている。ここにいる観客が証人だ。みんな何が起こったかわかっているだろ」。この言葉に賛同する者は多い。米国のスポーツ専門局ESPNは115―112でコバレフを支持。殿堂入りを果たしているHBOの非公式ジャッジ、ハロルド・レダーマン氏も116―111で同様にこの一戦を王者の防衛としていた。

 ただ、序盤にダウンを喫しながらもウォードが後半に盛り返したことは事実。スーパーミドル級に続いて2階級制覇を達成した“神の子”は次のように激戦を振り返った。「タフな試合になることはわかっていた。ダウンはキャリアで初めてだったね。でも、すべては想定範囲内。コバレフは自分が予想していたファイターだったよ」。

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