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岩佐 世界ランカー対決に圧勝、3回KOで再起3連勝

[ 2016年7月12日 22:43 ]

3回KO勝ちの岩佐は充実の笑顔

 ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級8位の岩佐亮佑(26=セレス)が世界ランカー対決に圧勝した。12日に東京・後楽園ホールで行われたノンタイトル10回戦で、これまでKO負けしたことがなかったIBF世界フェザー級10位のパトムシット・パトムポン(34=タイ)を4度倒し、3回2分17秒KO勝ち。昨年6月のIBF世界バンタム級暫定王座決定戦でリー・ハスキンス(英国)に敗れてから再起3連勝とした。

 岩佐は2回に左ボディーフックでパトムシットをキャンバスにはわせると、3回には右アッパー、左アッパー、左アッパーと全てアッパーでダウンを奪う鮮やかなKO勝利。「ボディーが効いて前半から頭が下がっていたので狙えた」と満足そうで、「前半KOだとまぐれみたいな感覚がするので、本当は相手を崩してから後半に倒したかった。それでも左を相手にしたボディーを練習してきたし、組み立てることは出来たかな」と自身を評価した。「チャンスがあればいつでも」(セレス小林会長)という世界再挑戦はスーパーバンタム級で狙う方針で、和気慎吾(古口)が出場する今月20日のIBF世界スーパーバンタム級王座決定戦、長谷川穂積(真正)が挑戦する9月16日のWBC同級タイトルマッチはいずれも大阪で現地観戦する予定という。

 この日は熊本地震で被災した親戚3人を後楽園に招待した。おばは自宅が傾いて現在も住める状態ではなく、経営している会社の事務所で寝泊まりしているという。「(復興が)何も進まない、楽しみがない、楽しみは亮佑の試合だけ、と聞いていたので、募金だったり、招待して頑張ってる姿を見せないと、と思った」。試合が終わるとガウンも着ずに会場入り口に立ち、被災者のための募金活動を行った。

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2016年7月12日のニュース