和毅 最終ラウンドで足を滑らせダウン「言うてもしゃあない」
世界ボクシング協会(WBA)バンタム級タイトルマッチ12回戦が6日、テキサス州コーパスクリスティで行われ、挑戦者の24歳、亀田和毅(亀田)は29歳の王者ジェイミー・マクドネル(英国)に0―3で判定負けを喫した。判定でプロ初黒星が付いた5月の世界戦の雪辱は成らなかった。
戦績は33戦31勝(19KO)2敗。3度目の防衛に成功したマクドネルは30戦27勝(12KO)2敗1分け。
またも0―3の判定で王座奪取に失敗した。亀田和は「そら負けたら悔しいし、前回よりも勝ったと思ったけど、結果は出たからとやかく言うことはない」とさばさばと振り返った。
井岡一翔(井岡)ら数々の世界王者を指導したキューバ人の名トレーナー、サラス氏と新たにコンビを組んだ。前日計量時には「サラスの言う通りやったら勝てる」と絶大な信頼をのぞかせていた。
この日は「あまりくっつかないで距離を取ってという作戦だった」と言う通り、序盤はマクドネルの顔面を何度となく捉えるなど優勢だった。だが、前回と同じく後半に手数で王者に盛り返された。最終ラウンドにはパンチを後頭部に受けた際に足を滑らせ、これがダウンとされ「それは言うてもしゃあない」と話すしかなかった。
3人のジャッジ全員が1ポイント差だった前回と異なり、今回は大差がついた。「いい感じだったけど、見方はそれぞれある。またビデオを見て修正していく」と前回敗戦後の強気は影を潜めた。(共同)
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