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三浦 速攻KO予告「爆弾を仕掛ける」 挑戦者「戦争」発言に応戦

[ 2013年12月30日 05:30 ]

ポーズをとるハルドン(左)と三浦

プロボクシング WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦 王者・三浦隆司―同級2位ダンテ・ハルドン

(12月31日 東京・大田区体育館)
 ダブル世界戦の調印式が29日、都内で行われ、2度目の防衛戦に臨むWBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司は「爆弾(左の強打)を仕掛ける」と過激な表現で早期KO決着を予告した。既に体重もリミットに到達しており、コンディションづくりも万全。自身初の国内での防衛戦へ向け充実ぶりをアピールした。

 ゴング2日前から、早くも火花が飛び散った。まずは三浦が「自分がKOで勝つことしか(頭に)思い浮かばない」と挑発。すると「クレイジー」の愛称を持つ挑戦者ハルドンも、表情一つ変えずに切り返した。「三浦からタイトルを奪うためにメキシコから来た。100%の自信がある。リングの上では戦争になる」と宣戦布告した。

 「戦争」という物騒な発言に、普段はもの静かな三浦も黙ってはいない。「12回もいらない。自分が圧倒的に勝つ。爆弾を仕掛けたい」と応戦した。

 爆弾とは「ボンバーレフト」と呼ばれる自慢の左の強打のことだ。4月に4度のダウンを奪って、9回TKO勝利で王座を奪取したディアス(メキシコ)戦、8月に敵地メキシコでダウンの応酬の末に判定で初防衛したトンプソン戦でも、勝利に導いたのは左ストレート。ハルドンもKO率70%の好戦的なメキシカンで、打ち合う展開が予想されているものの、強力な武器を持つ王者には「ケンカボクシングでは負けない」自信がある。

 写真撮影ではカメラマンの要求でにらみ合った。「向こうが先に目をそらして、握手を求めてきた。多少プレッシャーをかけられたかな」とニヤリ。WBA同級王者の内山とともに勝てば、両者での王座統一戦につながる大事な一戦。相手の気持ちを揺さぶる心理戦は既に始まっている。

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