興毅傷心…今後「階級含め考えていかなアカン」

カジノの前でＶ８を型どったトランプを手にする亀田興毅

　敵地で８度目の防衛に成功したＷＢＡ世界バンタム級王者の亀田興毅（２７＝亀田）は試合から一夜明けた２０日、韓国・済州島のホテルで会見した。１４位の孫正五に大苦戦を強いられたショックは大きく「寝たのは朝５時くらいやった。いろんなこと考えてた」と傷心はまだ癒えていない様子。「勝ったのはまだ俺に運がある。ボクシングの神様は見放していないということやと思う」と前向きに受け止めようと懸命だった。

　ＷＢＡから指令が出ているスーパー王者アンセルモ・モレノ（パナマ）との統一戦は、来月１０日にも興行権の入札が行われる可能性がある。「強い選手やから、やりたいよ。今回の経験があるから（ホームでもアウェーでも）どっちでもいいよ」と敵地に乗り込む意欲も示した。その一方で、以前から希望している１階級下げての４階級制覇についても「気持ち的にはなるべく早く行きたいよ」と語った。今後の方向性については「階級のことも含めて考えていかなアカン」と話し、悩みを抱えたまま帰国した。