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井岡ド派手KO劇で無敗挑戦者に初黒星つけたる!

[ 2013年11月21日 05:30 ]

3年連続となる大みそか世界戦に意気込みを語る井岡一翔

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 王者 井岡一翔 VS 同級4位 フェリックスアルバラード

(12月31日 大阪・ボディメーカーコロシアム)
 今年もド派手なKO劇で年越しや!プロボクシングのWBA世界ライトフライ級王者・井岡一翔(24)が20日、大阪市内で会見し、12月31日に3度目の防衛戦を行うと発表した。相手の同級4位・フェリックス・アルバラード(24)は18戦全勝(15KO)で、軽量級では驚異のKO率83%を誇る。難敵を沈めて4連続KO勝利を飾れば、来年は待望の3階級制覇に乗り出す。

 グレー基調のチェック柄スーツに身を包んだ井岡が高らかに宣言した。

 「今年も大みそかに試合をしたかった。率直にうれしい。今年一番強い姿を見せたい」

 ミニマム級で世界ベルトを巻いた11年から3年連続で上がる大みそかのリング。お茶の間の注目を集める舞台で過去2年は相手をマットに沈めてきた。場内の喝采を浴びる井岡の姿は、年越しそばに並ぶ年末の風物詩となりつつある。

 大みそかは違う意味でも忘れられない日だ。祖父・昭廣さんが03年12月31日に65歳で他界。孫であろうと甘やかさない厳しい人で、井岡は小さい頃、“男が泣くな!”とよくしかられた。「いつも見守ってくれていると思う」。祖父への思いも胸に抱いて決戦に臨む。

 挑戦者フェリックスは同い年の24歳。一般に軽い階級ほどKOは難しいと言われるが、83%の驚異的なKO率を誇る危険な相手だ。父・一法会長は「ホンマは安全パイが欲しかった。でも本人が納得しない」と年末決戦にふさわしい難敵であることを強調。井岡は「リーチが長く、攻撃的だけど全体的なバランスはいい。さすが無敗の選手」と分析。その上で「自分が初黒星をつけたい」と笑った。

 どんな強敵が向かってきても足踏みは許されない。来春は、いよいよ3階級制覇に乗り出す。V3成功後の進路について、一法会長は「春に3階級挑戦できるよう頑張ります。最低でも(他の認定団体ライトフライ級王者との)統一戦にしたい」とビッグマッチ実現に尽力することを誓った。

 現階級で3戦全てKO勝ち。「もちろん4連続を意識しています」。大みそかにはWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)、WBC世界同級王者・三浦隆司(帝拳)の世界戦も組まれているが、ド派手な勝利で主役の座を守り、3階級制覇の夢実現へ弾みをつける。

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2013年11月21日のニュース