インテリだった山中の挑戦者ゲバラ「クレバーに戦う。自信ある」
WBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者・山中慎介―同級8位アルベルト・ゲバラ(メキシコ)
(11月10日 東京・両国国技館)
王者山中慎介に挑戦するアルベルト・ゲバラが都内で練習を公開した。23歳の挑戦者は大学生で、半年後には弁護士資格を取得見込みのインテリ派だった。毎日4時間の練習と3時間以上の勉強をこなす。まじめなメキシカンは「相手はパワフルなので、私はクレバーに戦う。(山中の得意な)左をかわす自信はある。カウンターで立ち向かいます」と強打の王者攻略に自信を見せた。
足を使って打ち合いを避け、スマートに戦うプランだ。山中を指導する大和トレーナーは「倒しにくいのは確か」と警戒した。その一方で、弱点も発見。「教科書通りのきれいなボクシングをする。逆に言えば、テンポが同じで、上下の動きが少ないので、パンチを合わせやすい」。山中は事前に対戦相手の研究をほとんどしない感覚派だが、同トレーナーは「山中のひらめきでいける」と太鼓判を押した。
頭脳派VS感覚派の戦い。この日、試合前のスパーリングを打ち上げた山中はゲバラの言葉を伝え聞くと「考えた通りに体が動かないことは絶対ある。(自分の)肉体で(相手の)頭脳を超えてやりますよ」ときっぱり言った。
続きを表示