内山&三浦 W世界防衛戦に勝って来夏統一戦だ!
WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 王者 内山高志 VS 同級8位 金子大樹
(12月31日 東京・大田区総合体育館)
王座統一戦のダブル前哨戦だ!WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志の8度目の防衛戦とWBC同級王者の三浦隆司の2度目の防衛戦が12月31日に東京・大田区総合体育館で行われることが29日、発表された。内山はWBA同級8位で日本王者の金子大樹、三浦はWBC同級2位のダンテ・ハルドンの挑戦を受ける。両陣営は来夏にも団体王座統一戦を行うプランを持っており、今回はビッグマッチ実現へ向けた大事な戦いになる。
WBA王者内山とWBC王者三浦の両陣営が団体王座統一戦へ向けて動きだした。恒例の大みそか興行で、同じ階級の2人の世界王者がともに防衛戦を行う。それはトーナメントの準決勝のようなものだ。勝てば決勝戦=王座統一戦となるのが自然の流れ。内山の所属するワタナベジムの渡辺均会長は「大いにある。ぜひ期待してください」と積極的な姿勢を見せれば、三浦の所属する帝拳ジムの浜田剛史代表は「同時に試合をするわけですから、この試合を見て皆がさせてもいいと思ったら、来年すぐにでもやってもいい」と言った。
ともに勝てば、来夏にも予定される両者の次戦が王座統一戦となる可能性が高くなった。内山は「来年にでも、ぜひよろしく」と声をかけると、三浦は「頑張りましょう」と答え、がっちり握手を交わした。
内山にとっては待望のビッグマッチだ。過去7度防衛しているが、王座統一戦となれば、これまで以上に注目を集めるのは間違いない。11年1月に三浦の挑戦を一度退けているが「互いにベルトを持ってる状態での試合だと、気持ちは違う。もしやるとなれば、対策を練って練習します」と気分も盛り上がってきた。
もちろん今回勝たなければ先はない。8度目の防衛戦の相手は日本王者の金子。6戦連続KOで勢いに乗っており、決して楽な相手ではない。「(最近では)ダントツに強い日本王者。最近急に伸びている」と警戒する。「今は三浦選手ではなく、目の前の敵に勝つことだけ考える。(金子に)まだまだかなわないと思わせる試合をしたい」。ビッグマッチ実現へ向け、まずは金子戦に集中だ。
▽団体王座統一戦 国内では昨年6月にミニマム級のWBC王者井岡一翔(井岡)とWBA王者の八重樫東(大橋)が対戦したのが初めて。壮絶な打ち合いの末、井岡が判定で制した。今年12月3日にはIBF世界スーパーフライ級王者の亀田大毅(亀田)がWBA同級王者のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)と対戦する。内山―三浦戦が実現すれば、日本人同士では井岡―八重樫戦以来となる。
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