アントニオ猪木氏に勲章　友好関係強化とキューバ

握手するアントニオ猪木氏（左）とアントニオ・カストロ氏

　カリブ海の社会主義国キューバは、同国と日本の友好関係強化に貢献したとして元参院議員のアントニオ猪木氏への叙勲を決定、「友好勲章」の授与式が２０日、都内のキューバ大使館で行われた。

　ロドリゲス駐日キューバ大使は「猪木氏は米国の経済制裁によるキューバ国民の苦しみを知っており、ロンドン五輪の際はキューバ男子柔道チームを私費で日本合宿に招いた」と紹介した。

　１９９０年に初めてキューバを訪れ、フィデル・カストロ国家評議会議長（当時）と会談したという猪木氏は「名誉ある勲章を賜りましたことは身に余る光栄」とあいさつ。キューバ西部の島をカストロ氏が「友人猪木の島」と名付けたことを明らかにし、宝探しを通してキューバの魅力を伝えるテレビ番組を同島で企画していると話した。

　カストロ氏の息子で、キューバ野球連盟副会長を務めるアントニオ・カストロ氏が猪木さんに勲章を授与した。