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粟生、心身ともに「凄く順調。不安もなくスッキリ」

[ 2012年10月25日 06:00 ]

検診を受ける粟生(左)。後方はディアス

WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 粟生隆寛VSガマリエル・ディアス

(10月27日 東京国際フォーラム)
 予備検診が24日、都内で行われ、王者・粟生隆寛(28=帝拳)は前回の4月の防衛戦から身長が1センチ縮み、首が2センチ太くなったことが判明。「縮んだ分、太くなったかな」と余裕の笑みを浮かべた。

 挑戦者の同級4位のガマリエル・ディアス(31=メキシコ)は07年12月に粟生の同門で元2階級制覇王者ホルヘ・リナレスにKO負けをしたが、最後まで互角の勝負を展開した。最近、ディアスの映像を確認した王者はその強さに寝つきが悪くなったというが、弱気の虫を吹き飛ばしたのが、憧れだったマルコ・アントニオ・バレラ氏(メキシコ)の言葉だった。

 粟生の現トレーナー、田中氏がかつて担当した元3階級制覇王者は13日(日本時間14日)のドネア―西岡戦の解説者として来場した際に、田中氏に「粟生によろしく!」と伝言を残したという。バレラ氏とは07年にスパーリングで拳を交えていたが、5年たっても自分の存在を忘れていなかったことに王者は奮い立った。

 「凄く順調。不安もなくスッキリしている。試合に向けていい精神状態」。心身ともに最高の状態を維持する粟生の表情は、どこまでも自信に満ちあふれていた。

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2012年10月25日のニュース