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ドネアはなりきり宮本武蔵「ワタシハ、サムライ」

[ 2012年10月13日 06:00 ]

花瓶を両手に二刀流のまねをするドネア

WBCダイヤモンド・IBF・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦 西岡利晃VSノニト・ドネア

(10月14日 米カリフォルニア州カーソン ホーム・デポ・センター)
 フィリピン生まれ、米国育ち。ヒップホップを歌うラッパーのような服装のドネアだが、心には侍魂が宿っている。日本人記者の取材を受けたドネアが突然、日本語で「ワタシハ、サムライ」と切り出した。さらに英語で「自分が戦う時は、侍のように全てをささげるつもりでリングに立ちます。たとえリングで命を落としても後悔することはありません」と続けた。

 小学生の頃から日本の歴史に興味を持ち、プライベートで何度も来日している親日家。特に侍に深く敬意を払い、憧れの俳優・三船敏郎さんが出演した宮本武蔵関連の映画を見て心を打たれてきた。西岡戦については「宮本武蔵と佐々木小次郎の戦い。ガンリュウジマ・ケットウ」と位置づけた。

 西岡よりも上回る部分について聞かれると「西岡の左ストレートはパワーがある。だけど、僕は左にも右にもパワーがある」ときっぱり。最大の武器である左フックを西岡が警戒することを想定し、右のパンチを強化してきた。テーブル上にあったステンレス製の花瓶を両手に持つと「ニトウリュウ~」と言って宮本武蔵になりきった。

 「西岡はこの階級で最強だ。ジョニー・ゴンザレスをKOした時から戦いたいと思ってたんだ」。侍魂を秘めた宮本・ドネア・武蔵が、小次郎・西岡との決闘に命を懸けて臨む。

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