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(4)あのイケメンボクサーは「興毅判定勝ち」を予想

[ 2009年11月30日 06:00 ]

08年7月30日、王者・内藤大助(右)に10回KO負けした清水智信

 内藤と興毅が世界王座を懸けて戦うフライ級(50・8キロ以下)は日本人にとって特別な階級だ。日本に初めて世界王座をもたらした白井義男(シライ、故人)を筆頭にファイティング原田(笹崎)ら偉大なボクサーが名を連ねる。

 08年7月、国内11人目の同級王座をあと一歩で逃したボクサーがいる。日本同級王者・清水智信(28=金子)だ。内藤の3度目の防衛戦で対戦し、8回終了時点で2―0とリードを奪いながらも10回に2度のダウンで逆転KO負けを喫した。清水は05年に興毅ともスパーリングで拳を交えている。

 まず王者・内藤について語ってもらった。「内藤さんはやっぱりフック。距離が近過ぎるとパンチが見えなくなる。死角から飛んでくるんで距離感に一番注意した」。逆に最も効果的だったのはストレート。「同じタイミングでフックとストレートを打てば、必ずストレートの方が先に届く。内藤さんはリーチが長いけど不利を克服できる」。もともと足を使ったアウトボクシングが得意な清水は、まっすぐ伸びる左ジャブと右カウンターで主導権を握った。そのため、内藤陣営は興毅も清水の戦い方を参考にしてくると予想している。

 興毅についてはスパーを振り返り「とにかく前に出てくるプレッシャーと馬力が凄かった」と言う。最近はテレビなどでチェックしているが「ボクシングがうまくなったけど、逆に以前の方がセオリー無視で動きが読めない分、やりにくかったと思う」と続けた。

 最後に勝敗予想。清水は「内藤さんの方が引き出しはあると思うけど、5月の防衛戦は反応が鈍って今までならもらわないパンチをもらっていた。コンディションと勢いの差で亀田の判定勝ち」。もちろん、勝者には自分が挑戦者として名乗りを上げるつもりだ。(特別取材班) [2009年11月28日付 紙面記事]

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2009年11月30日のニュース