×

棚橋粉砕!諏訪魔 涙の初タイトル

[ 2008年4月10日 06:00 ]

トロフィーを手に雄叫びを上げる諏訪魔

 全日本のチャンピオン・カーニバル優勝戦が9日、東京・後楽園ホールで行われ、諏訪魔が新日本・棚橋を29分49秒、体固めで下して初優勝を飾った。

 割れんばかりの全日本コールがわき起こった時だった。優勝トロフィーを馳浩・PWF会長から手渡された諏訪魔の目に、キラリと光るものがあった。中大時代から指導を受けた恩師の前で悲願のプロ初タイトル。「(馳には)いろいろお世話になっていたから…」。クールな男が珍しく言葉を詰まらせた。優勝戦の相手は新日の棚橋。団体のメンツをかけた攻防は激しい消耗戦となったが、最後はこん身のラストライドで粉砕した。

 4年前、「ファンの反応がたまらない」とアテネ五輪を断念してプロ入り。当時は眠れないほど悩んだが、この日注がれた声援で選択が正しかったことを証明した。「次は3冠のベルトを馳さんから受け取りたい。全日本を日本一の団体にしたい」。キャリア3年半での優勝は史上最速の快挙。ジャンボ鶴田2世が新時代の幕開けを宣言した。

続きを表示

2008年4月10日のニュース