ド軍担当記者が見る大谷の精神的強さ「今季サイ・ヤング賞を獲得すると本気で思っている」

[ 2026年4月15日 16:00 ]

8日のブルージェイズ戦で先発したドジャース・大谷
Photo By スポニチ

 【プレスα ディラン・ヘルナンデス記者】昨年のポストシーズン前、ド軍首脳陣は投手としてスネルや山本を、大谷より高く評価していた。だが今季の投球を見ると、その評価は変わりつつあるのかもしれない。

 本人が「今やらなければ」という強い意識を持っている。現在31歳。ここ2年が投手としてのキャリアの正念場だと感じているはず。もし再び大きなケガをすれば、復帰は30代半ばになってしまう。打者の実績は十分、今年は投手として結果を出すことに集中しているのではないだろうか。

 その意識が表れたのが、本調子ではなかった8日のブルージェイズ戦だ。制球に苦しみながらも1失点(自責点0)に抑えた投球は、かつてのカーショーをほうふつさせた。悪いなりに試合をつくり、大谷が投手としても特別な存在であることを確信した。

 野球はメンタルが影響しやすいスポーツだが、大谷の精神的な強さは他の追随を許さない。これまで取材したコービー・ブライアントやレブロン・ジェームズら数々の一流アスリートと比較しても、メンタルの強さは群を抜いている。日本人特有の緻密な分析力と、米国の選手のような大胆さや意地を併せ持っている。重圧のかかる場面でこそパフォーマンスを発揮するその姿は、打者として何度も証明されてきた。そして、投手としてもその領域に達しつつある。山本は恐らく近いうちにノーヒットノーランを達成する。そうなれば大谷も意地を見せてやり遂げようとするだろう。

 打者として今季もかなり勝負を避けられ、四球数は昨季の109を超え、本塁打数は40本程度に落ち着くかもしれない。しかし投手としては、周囲の予想をはるかに超える結果を残すに違いない。多くの米記者は二刀流の負担を理由に、シーズンを通して最高の投球を続けることに懐疑的だ。彼らは大谷の本当の凄さ、特にその精神的な強さをまだ理解していない。私は大谷が今季のサイ・ヤング賞を獲得すると本気で思っている。(カリフォルニア・ポスト紙ドジャース担当=構成・柳原 直之)

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2026年4月15日のニュース