岡本和真はパイレーツorマーリンズ!? スモールマーケット球団の“支出アピール”は本物か?

[ 2025年11月29日 10:32 ]

ポスティングでメジャー移籍を目指す巨人・岡本和真
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 パイレーツとマーリンズが、このストーブリーグで、これまでなら縁がなかったタイプのフリーエージェント獲得に動いている。カイル・シュワーバー、マイケル・キング、さらにはNPBの岡本和真のポスティング獲得を狙っている可能性まで報じられている。

 これまでとは一線を画すレベルのFA選手に「アプローチした」という事実自体が驚きだ。では、なぜ突然動き始めたのか。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のエヴァン・ドレリッチ記者は、その背景として複数の仮説を挙げている。中でも最も説得力があるとされるのは、代理人サム・レヴィンソンが示した次の主張である。「収益分配制度をめぐってMLB球団間で争いが起きようとしています。ビッグマーケットの球団は、スモールマーケットの球団が収益分配で得たお金を本当に戦力補強に使っているのか疑問を呈している。今後、スモールマーケット球団はより多くの負担を求められるでしょう」。

 実際、マーリンズの2025年総年俸は6700万ドルでMLB最低、パイレーツは8800万ドルで26位だった。しかし収益分配金がある以上、本当はもっと使う余地があったはずだ。そこでビッグマーケット球団は「本気で支出する意思があると証明せよ。できないなら収益分配金を減らすべきだ」と迫ろうとしているのである。つまり、両球団が積極的にFAに動くのは、勝つための戦力補強というよりも、「我々は支出する意思がある」という政治的アピールだというわけだ。

 MLBの経済構造は、次の労使協定で大きく変わる可能性が高い。争点とされるサラリーキャップの導入がどうなるかは不透明だが、収益分配システムの改訂は避けられない。ヤンキースのハル・スタインブレナーは、キャップには慎重ながら、最低年俸総額(サラリーフロア)の導入を支持している。果たして大物FA選手は両球団を選んでくれるのか。そして「支出する意思のアピール」は成功するのか。この冬、スモールマーケット球団の動きにも注目だ。

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