新庄日本ハム 奇跡起こらず…日本Sあと一歩 大航海終幕も前を向く「来年は断トツに優勝」

[ 2025年10月21日 06:00 ]

パ・リーグCSファイナルステージ第6戦   日本ハム1―2ソフトバンク ( 2025年10月20日    みずほペイペイD )

<ソ・日>4回、空振り三振に倒れたレイエス(左)とベンチの新庄監督(撮影・岡田 丈靖)
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 「2025 パーソル クライマックスシリーズ(CS) パ」のファイナルステージ第6戦は20日、リーグ2位の日本ハムがリーグ制覇したソフトバンクに1―2で敗れた。アドバンテージ1勝も含めて3勝4敗となり、新庄剛志監督(53)は昨年に続いて同ステージで敗退した。0勝3敗という崖っ縁の状況から驚異の3連勝で逆王手をかけたが、あと一歩届かず。監督として初の日本シリーズ進出は、就任5年目となる来季へ持ち越した。

 あと一歩、奇跡は起こせなかった。それでも、戦い抜いた新庄監督の表情は、晴れやかだった。リーグ優勝を争ったライバルとのファイナルSは、最終決戦までもつれる大接戦。指揮官が望んだ通りの“どっちが勝つんだシリーズ”でプロ野球を盛り上げた。

 「めちゃくちゃいいファイナルだったし、めちゃくちゃいいシーズンでした。やっぱり1位同士が行くのが、日本シリーズ。僕たちが行くべきじゃない。まだまだ強くなる。来年は断トツに優勝して、日本シリーズに行く準備をします」

 シーズン最後になるかもしれない試合前のミーティング。「ガタガタって震えながら“何もありません”って言った」と最後には選手らと握手を交わした。「勝とうが負けようが、みんなで戦ってきたので」と勝利への思いを共有。登板はなかったが、第3戦で8回5安打無失点と好投したエース・伊藤をブルペン待機させ、手は尽くした。指揮官も絶大な信頼を寄せる伊藤は「優勝に導けるエースになれるように」と逆襲を誓った。

 初戦で6回無失点と好投した高卒4年目右腕・達を中4日で送り出し、5回2/3を6安打2失点と粘った。2戦目にも同じく高卒4年目の福島を先発させ、8回途中2失点で10奪三振の好投。これまでも若手に勝負どころの試合を経験させ、成長を願ってきただけに「これだけ活躍したら、他のチームもうらやましいんじゃないですか。僕もうらやましいもん。自分のチームだけど」と笑った。

 古巣・阪神との日本シリーズは実現せず。最高峰の舞台で甲子園に戻れず「(ファンに)姿は見せたかった」というのが本音。「(ユニホームは)半分はファイターズ、半分はタイガースで。(藤川監督の)背番号22をつけて。準備はできていなかったけど」と冗談めかし、ミックスユニホーム構想も日の目を見ることはなかった。

 CS史上初の0勝3敗からの3連勝と新たな歴史を刻み、その3試合で計22得点、いずれも6点差完勝と、ドラマを予感させた。レギュラーシーズンとCS通算で今季ソフトバンク戦は15勝16敗と差はない。25年の大航海は終わったが、来季へのスタートでもある。「個人成績を上げていけば、さらに強いチームになる」と見据えたかと思えば、「シャンパンファイトも舞台を作ったけど。キャンセル料払います」と最後まで明るかった。来年こそ、新庄劇場を最高のグランドフィナーレで飾ってみせる。(田中 健人)

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