ソフトバンク 牧原大成 育成出身初の首位打者獲得へ「今まで通りにやるだけ」

[ 2025年10月3日 06:00 ]

<ソフトバンク練習>フリー打撃で快音を響かせる牧原大  (撮影・成瀬 徹)
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 3割を切ろうがトップの座を守り切る――。ソフトバンクの牧原大成内野手(32)が2日、育成出身初の首位打者獲得へ、たぎる思いを明かした。きょう3日のオリックス戦(みずほペイペイドーム)では残り3打席と迫る15年目で初の規定打席到達は確実。打率・301で2位柳町の・293をリードし、残り2試合。2リーグ制以降、打率3割を切った首位打者はいないが、例え打率3割を切ろうが、ト ップで終えるために集中していく。

残り2試合に臨む牧原大は、眼光鋭く全体練習に集中していた。打率・301は現在、リーグトップ。初の首位打者となる可能性があると問われると「そっと、放っておいてください」と全体練習後には一言。ただ、帰宅する際の再質問にたぎる胸の内を語った。

 「規定(打席)に行く。それだけです」と切り出した。まずは己を超えることだ。22年はキャリアハイとなる120試合、441打席、打率・301。ただ、規定打席到達には2打席だけ足りなかった。悔やまれた。今季は2日の時点で123試合出場、440打席で打率・301。きょう3日のオリックス戦で3打席を消化すれば、プロ15年目で初の規定打席到達だ。その先にある初の首位打者は、相手との勝負だ。

 牧原大と柳町。リーグ連覇の原動力となった左の巧打者2人が最後まで首位打者タイトル争いを好演中だ。小久保監督は9月28日の西武戦で両者に一騎打ちでケリを付けるように通達した。「“2人で決着を付けろ”と言いました。恨みっこなしで正々堂々、戦わせていく」。打率・293の柳町に逆転のチャンスがあれば5日の最終戦(対ロッテ)に両者とも出場予定。「今さら、どうこうしようと思ってません。今まで通りにやるだけ」。牧原大は己を貫き、最後の2試合に臨む。

 2リーグ制後、打率3割を下回った首位打者はいない。ただ、そんなことは頭の片隅にもない。「投手のレベルも上がってきていると思うし、3割を切ったとしてもトップであることは変わりない」。首位打者になる。背番号8はその一点のみに集中している。

 10年の育成ドラフト5位で入団。同期の千賀(メッツ)、甲斐(巨人)らと“なにくそ魂”ではい上がり、12年に支配下選手登録された。先に多くのタイトルを獲得してきた同期の背中を追いかけ1軍でキャリアを積み、ついに育成出身初の首位打者を手にできるところまできた。「正直、今年はここまでやれるとは思っていなかったんで、それが一番いいことだと思う。もう、ケガをせずやるだけ」。残り2試合、牧原大はプロ野球の長い歴史に新たな歴史を刻む。 (井上 満夫) 

 《首位打者争い》
 ○…現在、打率1位の牧原大(ソ)は415打数125安打の.301、2位の柳町(ソ)は434打数127安打で.293としており、ほぼ2人の一騎打ちだ。残り2試合を4打数ずつの8打数として計算する。牧原大が無安打の場合は.2955。柳町が上回るためには4安打(.2963)が必要になる。また、牧原大が2試合で1安打した場合は.2978となり、柳町は5安打(.2986)することが条件となる。

 《育成出身者のタイトル獲得》
 〇…育成出身選手のタイトル獲得は09年山口(巨)の最優秀中継ぎが初。20年のソフトバンクは千賀(ソ)が最優秀防御率、最多奪三振、最多勝、石川は最多勝、最高勝率、モイネロも最優秀中継ぎ、打者では周東が盗塁王と1球団で“7冠”を手中にした。

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