【筑後鷹】7月末に「2日間限定」1軍昇格した木村大成 スライダーを磨く

[ 2025年8月26日 06:00 ]

タマスタ筑後で朝のアップ前に笑顔を見せるソフトバンクの木村大成
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 ソフトバンクの木村大成投手(21)は7月30日に1軍初昇格を果たした。貴重な経験を積んだ左腕は「2日間限定」だった1軍招集に悔しさも覚えたという。2軍では防御率1点台と結果を出しているが、満足はしていない。決め球だったはずのスライダーの威力を取り戻すべく、小笠原孝2軍投手コーチとともに試行錯誤を続けている。

 1軍初昇格の吉報にも、木村大は悔しさを感じていた。7月29日、みずほペイペイドームでの2軍戦前に、倉野投手コーチから電話で「2日間だけど(1軍に)行きたくない?」と1軍招集を伝えられた。4年目の今季、2軍で防御率1点台を維持していた左腕は「やっとか」と、もちろんうれしさはあった。しかし「2日間と聞いて、ちゃんとした戦力で呼ばれているというよりも、経験のためだなって。悔しさがあった」。必要とされて1軍に行きたかったという素直な気持ちを吐露した。

 報告を受け、すぐに向かったのは地元・北海道。29日は日本ハムとの首位攻防3連戦の初戦が行われていた。移動は空路で乗り継ぎ便だったため、羽田空港での慣れない乗り継ぎを「いろんな人に聞きながら行きました」と苦笑いしながら振り返った。飛行機の遅延もあり、宿舎のホテルに着いたのは日付が変わる頃だったが、楽しみな気持ちは止まらなかった。

 翌30日に1軍登録され、踏み入れたエスコンフィールドは成人式や野球教室で訪れたことがあった。盛り上がる球場の雰囲気を直接肌で感じ「凄い。投げたい」と興奮した。登板機会は訪れず、祖父母や両親の前での凱旋登板はお預けになったが「いつかこの球場で家族の前で」という思いは一層強くなった。

 現在2軍で防御率1・41と好成績に見えるが「内容が良くないので、安定とはほど遠い。三振が取れてない」と分析。三振を奪うために高校時代に打者から「球が消える」と言われた決め球のスライダーの威力を取り戻したいと思っている。「今年は何かがおかしい。決まらない。でも(改善方法は)これかも、というのはいくつかある。スライダーが良くてプロの世界に入れたと思うので強みにしたい」。小笠原2軍投手コーチと二人三脚で試行錯誤しており、9分割された的に投げる練習メニュー「ナインボール」では打者を気にすることなく良質な軌道での投球に集中することで、コントロールの向上を目指している。

 7月20日のフレッシュオールスター(レクザム丸亀)では、プロ入り後最多8656人のファンの前でマウンドに立った。「(観客が多いことは)良い方に働く。気持ちが高まるし、良いピッチングにつながる!」と目を輝かせて話した。満員御礼の1軍の舞台で力を発揮する日を目指して鍛錬を重ねる。  (昼間 里紗)

 ◇木村 大成(きむら・たいせい)2003年(平15)9月12日生まれ、北海道出身の21歳。北海で3年春、夏に甲子園に出場したが、ともに初戦敗退。21年ドラフト3位でソフトバンク入団。歌手のあいみょんのファンで一番好きな曲は登場曲に使用している「ハルノヒ」。ラジオの公開収録では午前4時から並んで最前列で鑑賞した。1メートル80、81キロ。左投げ左打ち。

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