オリックス・紅林 人生初の満塁弾で球団通算9000号 頓宮敬遠に燃えた「本当に悔しかったというか…」

[ 2025年7月11日 05:45 ]

パ・リーグ   オリックス4―0ソフトバンク ( 2025年7月10日    京セラD )

<オ・ソ>6回、満塁弾を放った紅林(右)は頓宮と抱き合う(撮影・岸 良祐)
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 オリックスは10日、紅林弘太郎内野手(23)の「ダブルメモリアル弾」でソフトバンクを下し、連敗を2で止めた。0―0の6回1死満塁で左翼席上段に放った5号は、プロ6年目で初のグランドスラム。節目の球団通算9000号ともなった特大弾で、2位・ソフトバンクとのゲーム差を1に縮めた。

試合結果

 やっと打てた。それも最高の場面で。夢うつつの状態で一塁を回った紅林は、大きく息を吐きながら右腕を突き上げた。長かったトンネルの出口に待っていた歓喜の一発。「人生初」というグランドスラムで、球団史に名を刻んだ。

 「頓宮さんが敬遠されましたし…でも“されるだろうな”と思っていた。本当に悔しかったというか、最近ずっと打てていなかったんで、その思いもあった。本当にホッとしたという気持ち」

 0―0で迎えた6回。無死一、二塁で西野が送りバントを決め、1死二、三塁で頓宮を迎えた時点でソフトバンクは迷わず満塁策を選んできた。紅林はそれまでの2打席はいずれも松本晴のスライダーに空振り三振。敵軍とすれば当然の策だったが、闘志に火が付いた。2球目。やられていた低めスライダーを完璧に捉え左翼5階席に放り込んだ。

 「何回も同じ球でやられたんで。気持ち良すぎて…チームはいい波に乗っていたけど、僕だけ、ほぼ乗れていなくて。何とか僕が引っ張っていけるようにやっていきたい」

 試合前時点で7月は7試合で打率・120、0本塁打、0打点。連日、早出で打ち込んだが、なかなか出口が見えなかった。「練習は悪くないんで、試合とのちょっとした差をコーチの方と話して、試行錯誤して毎日やっていた。いろいろやりすぎて、あんまり覚えてないです」。厳しい内角攻めで死球も増えていたが「大して打っていないんで“そんな内角攻める必要あるのかな?”と思ったけど、ビビっていたらバッティングにならない」と果敢に踏み込み続けた成果が出た。

 「ずっと“ホームランを打ってもいいんだよ”と言っていたんですけど。デッカいホームランをね。カッコ良かった」と岸田監督。2位のソフトバンクに一矢を報い、ゲーム差は1。11日からは2・5差に縮まった首位・日本ハムとの直接対決。底を抜けた“9000号男”のバットに期待が集まる。(山添 晴治)

 ○…オリックスは6回、紅林の満塁弾で球団通算本塁打が9000号に到達した。10年巨人、19年西武、21年ソフトバンク、23年中日に続く5球団目。球団で500号刻みの区切りが満塁弾だったのは、1978年に3000号を放った島谷金二以来。

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