【筑後鷹】広瀬隆太は“慶応魂”ではい上がる 柳町、正木“慶応3兄弟”との交流で結束高める

[ 2025年7月1日 06:00 ]

ソフトバンク 広瀬隆太 
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 ソフトバンクの入団2年目、広瀬隆太内野手(24)が1軍再昇格を見据えてファームで奮闘中だ。持ち味は勝負強さを備えた打撃。慶大の2学年先輩で左肩の手術を受けてリハビリ中の正木智也外野手(25)が技術面などで良き相談相手になっている。4学年上にあたる柳町達外野手(28)と「慶応3兄弟」で食事に出かけた際には意外なエピソードが。慶応スピリットを発揮し、再びスポットライトの当たる舞台を目指す。

 ファーム調整が続いている広瀬隆は「もう一度(1軍に)上がりたい」と言葉に力を込めた。今季1軍で25試合に出場するも5月15日に登録抹消。守備でスローイングに不安を抱え、現在は胸が早く開く悪い癖を改善するなど、基礎から見直している。ルーキーで35試合に出場した昨季も7月15日に登録抹消され、1軍に再昇格することはなかった。同じ轍(てつ)を踏むわけにはいかない。

 2軍ではクリーンアップを任されることが多く、首脳陣の期待が分かる。1軍でも5月4日のロッテ戦で決勝打を放ったように、ここぞの場面での打撃には定評がある。勝負強さは慶大時代から。大学4年の東京六大学野球秋季リーグで優勝を決めた試合では、歴代4位タイのリーグ通算20本目となる一発を放ち、勝利への流れをつくった。

 打撃の良き相談相手は、2学年上で大学時代もチームメートとしてともに汗を流した正木。「大学時代から仲が良く、打撃の技術的な質問をすることもある。ずっと一緒にやってきているから、正木さんがどういう感覚でやっているのか入ってきやすい」。「凄く穏やかな人」と表現する先輩は今でも特別な存在だ。

 交流戦のMVPを受賞した柳町は慶大の4学年上の先輩。「慶応3兄弟」と呼ばれることを「うれしい」と話す。3人とも1軍だった時には食事に3回ほど出かけたという。さぞかし盛り上がるかと思いきや…。「みんなしゃべるタイプじゃない。誰もあまりしゃべらない」。決してシーンとするわけではないが、その空気感こそが居心地の良さなのかもしれない。

 大学では主将も務めた広瀬隆。人前で話すのが得意ではなく、就任時にはうれしさよりも“頑張らなきゃ”という気持ちが大きかったという。「自己中心的なところもあったけど、主将になって周りのことも見るようになった」。大学での野球生活の全てが大事な財産だ。

 “慶応魂”でファームからはい上がる。長男・柳町がいる1軍に舞い戻り、左肩亜脱臼で離脱中の次男・正木の分まで活躍する意気込みだ。 (昼間 里紗)

 ◇広瀬 隆太(ひろせ・りゅうた)2001年(平13)4月7日生まれ、東京都出身の24歳。慶応高では2年春夏の甲子園に出場。高校通算41本塁打。慶大では1年春にリーグ戦デビューし、3、4年時に侍ジャパン大学日本代表入り。リーグ通算歴代4位タイの20本塁打。23年ドラフト3位でソフトバンクに入団。1メートル81、87キロ。右投げ右打ち。

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