東洋大時代から取材した日本ハム細野晴希 あの涙から3年 プロ初勝利に感慨

[ 2025年6月22日 14:00 ]

<日・広>プロ初勝利の記念球を手に新庄監督(左)とポーズを決める細野(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハム・細野晴希投手(23)が、14日の広島戦で6回2安打無失点と好投し、プロ通算6試合目でようやく初勝利を挙げた。22年にはアマチュア野球担当だったため、当時東洋大3年の細野を取材していた。縁に恵まれ、今は日本ハム担当として取材させてもらっている。大学時代から見ていた選手がプロの舞台で活躍すると、やっぱりうれしい。

 東洋大時代の細野で最も覚えているのが、東都大学春季リーグ期間の2022年6月22日。2部1位となった東洋大は、1部6位の中大との入れ替え戦の3回戦に臨んだ。1回戦で7回途中7安打無失点の粘投で白星を挙げていた細野は、この試合で再びマウンドに上がり、現巨人・西舘と熱い投手戦を演じる。3番に現阪神・森下、4番に現ヤクルト・北村を据えた中大打線を、7回2安打無失点に封じ、1点リードのままリリーフにバトンを託した。

 だが、9回裏。日本ハムで後に同僚になる石井一成内野手(31)の弟である巧内野手(現NTT東日本)がサヨナラ打を放ち、1部残留を決めた。昇格を逃した東洋大ナインも、勝利した中大ナインさえも、グラウンドにいる全員が地面に突っ伏し、大粒の涙を流していた。まさに、「天国と地獄」。アマ担当時代で強烈に印象に残った光景であり、東都大学リーグの厳しさを痛感した瞬間だった。試合後に、細野も目を赤く腫らしていたこともよく覚えている。

 あの試合からちょうど3年。エスコンフィールドの中心で、細野の笑顔が弾けていた。15日付の本紙の掲載記事でも触れたが、ひそかにSNSに届いた誹謗(ひぼう)中傷とも戦いながら、つかんだ初勝利。細野は「時間はかかったけど、無駄な時間ではなかった」と言った。その言葉を聞き、なんだか感慨深かった。(記者コラム・田中 健人)

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