大谷翔平 663日ぶり二刀流復帰 最速161キロに観衆どよめき 2安打と犠飛で先制点許し1回1失点

[ 2025年6月17日 11:10 ]

ナ・リーグ   ドジャース―パドレス ( 2025年6月16日    ロサンゼルス )

パドレス戦で力投するドジャース・大谷(AP)
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 ドジャース大谷翔平投手(30)が16日(日本時間17日)、本拠でのパドレス戦に「1番・投手兼DH」で先発出場。エンゼルス時代の2023年8月23日のレッズ戦以来663日ぶりに投手としてメジャーのマウンドに立った。ドジャース移籍後は公式戦初登板で、本拠のファンから大歓声を送られた。注目のマウンドは1回で28球を投げ、2安打1失点だった。

 試合開始約30分前に大谷がグラウンドに姿を現すと大観衆から大歓声があがった。外野でキャッチボールを行ってブルペンに向かうと、投球練習を山本由伸が異例の“視察”。663日ぶりに投手復帰する大谷を応援する狙いがあったのか、投球練習を終えた大谷をグータッチして送り出した。

 大谷が試合のマウンドに向かうと、ひときわ大きい大歓声。投手としても野手と同じくマイケル・ブーブレの「Feeling Good」が登場曲として流れた。初球は97.6マイル(約157.0キロ)のシンカーだった。タティスにはフルカウントから99.1マイル(約159.5キロ)の内角速球で詰まらせたが、中堅パヘスの手前で落ち、右前打が記録された。2番アラエスの打席の初球が暴投となって二塁に進まれたが、4球目でこの日最速の100.2マイル(約161.3キロ)を計測。球場がどよめいた。アラエスには98マイル(約157.7キロ)シンカーを中前に運ばれて無死一、三塁のピンチを招いた。マチャドには6球目のスイーパーを捉えられて中堅へ犠飛を打ち上げられ、先制点を許した。

 先制点こそ許したが、1死一塁からシーツには一、二塁間へはじき返されたが、二塁エドマンが好捕。一塁ベースに戻ったフリーマンへ送球し、好連係で2死目を取った。ボガーツは三ゴロに打ち取り、注目の初回を投げ終えた。

 球種割合は28球のうち、スイーパーが最多の10球。直球が9球、シンカーが8球、スプリットが1球だった。直球の回転数のマックスは2378だった。

 ついに「投手・大谷」が復帰した。2023年9月の右肘手術からリハビリを進めてきた大谷はこれまで3度、ライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。前日15日のジャイアンツ戦後、ロバーツ監督が「彼は私たちに“準備はできている”と言ったんだ」と大谷自ら投手復帰を希望したことを明かし、電撃復帰が決まった。指揮官はこの日の投手としての予定について「まずは1イニングだと思う」と話しており、短いイニングになる見通しだ。

 大リーグ公式サイトのXは、「ナ・リーグの先発投手で、かつ1番打者として打席に立つのは1953年のアルビン・ダーク(ジャイアンツ)以来72年ぶり3人目」との記録を紹介した。

 「1番・投手兼DH」で先発出場するのは2023年6月2日のアストロズ戦以来745日ぶり。投手で先発出場した試合での先頭打者アーチは日本ハム時代の16年7月3日のソフトバンク戦の1本のみで、メジャー移籍後は1度もない。自身メジャー初となる投手での先頭打者弾にも期待がかかる。

 相手先発がシースなのも「投手・大谷」の復帰にとって、またとない相手だ。2021年4月4日、エンゼルス―ホワイトソックス戦で大谷はメジャー4年目で初めて「2番・投手」で投打同時出場。その試合で先発していたのが当時ホ軍に在籍していたシース。初回の第1打席で本塁打を放ち「リアル二刀流」としてここから覚醒が始まった。

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