ソフトバンク 初めて4番を外れた山川が意地のダメ押し2ラン「最終的には4番が打って優勝したい」

[ 2025年5月16日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―0西武 ( 2025年5月15日    みずほペイペイD )

<ソ・西>6回、2ランを放った山川(右)はどすこいポーズ(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク山川穂高内野手(33)が15日、西武戦で意地の一発を放った。移籍2年目で初、ポストシーズンも含めて公式戦191試合目にして初めて4番を外れ、3―0の6回1死一塁で左越え8号2ラン。主力野手の故障者続出で責任を一身に背負っていたが、打順変更で重圧から解放され、浮上のきっかけとなる活躍を見せた。チームは4カード連続の勝ち越しで借金1とした。

 7番に落ちたことによる気持ちの揺らぎは一切なかった。しっかりと打撃フォームに修正をかけた成果を出した。前日まで打率1割台だった山川が3点リードの6回1死一塁で左翼席に8号2ランを突き刺す。4番以外の一発は、西武時代の21年10月15日の楽天戦で5番で放って以来4年ぶりだった。

 「野球の打席で打つためには技術論しかない。“悔しい感情で”とかを話して切り上げるのが一番なのかもしれないですけどウソをつくわけにはいかない。昨日までとは違うアプローチで、全打席で良いアプローチができたと思います」

 この日の練習前、小久保監督から監督室に呼ばれ「7番・DH」での出場を伝えられた。移籍初年度の昨季からポストシーズンを含む全試合に4番として出場してきた。指揮官自身も球宴を迎えた時点で打率1割台でも当時の王貞治監督(現球団会長)から4番で使われ続けた過去がある。「主力として背負っていた姿が強すぎた。苦しい中でも勝つのが使命」という指揮官としての苦渋の決断だった。

 もっとも、山川に気落ちはなかった。直後から黙々と自らの打撃の修正に取り組む。前日に過去の映像を振り返っており「打てる時は両目でボールをしっかり見ている感覚があった。今日は目線をかなり意識しました」。左肩が下に入り込みすぎて左目でボールを見るような形になっていた点を修正し、結果につなげた。

 「西武の時もあったし、調子が悪ければそうなる」と気にするそぶりを見せなかった山川だが、必ず4番の座を奪い返すつもりだ。「この時代だからこそです」と切り出し、“矜持(きょうじ)”を熱く語った。

 「打順は関係ないと言う人もたくさんいるけど、そんなことは絶対にない。4番は野球の醍醐味(だいごみ)ですし、僕らはエンターテインメントの中で野球をやっている。勝つことを目的としてやりますけど、より強く勝つために、エースと4番は絶対に必要だと思う。僕はそこをブレずにやってきたので。最終的には4番が打って優勝したい」

 チームは4カード連続の勝ち越しで借金は1。さらに巻き返して必ず連覇を果たす。山川は4番でその中心にいるつもりだ。 (木下 大一)

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