広島・新井監督 3年目は「耐えて勝つ」 古葉元監督の座右の銘のように「忍耐強く」選手育てながら頂点へ

[ 2025年3月28日 05:00 ]

開幕前日、練習の合間に笑顔を見せる広島・新井監督(撮影・平嶋 理子) 
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 プロ野球は28日、セ・パ12球団が同時開幕する。4年ぶりに本拠地マツダスタジアムで開幕戦を迎える広島の相手は阪神。新井貴浩監督(48)は、古巣の「強い」虎に挑戦者として挑み、地の利を生かして打倒に意欲を燃やす。「変化」というワードを掲げ、強い選手を育て世代交代を図る就任3年目。耐えて勝ち、7年ぶりのリーグ制覇へ突き進む。

 21年以来4年ぶりとなる本拠地開幕。新井監督は、最終調整に汗を流すナインの動きに目を光らせると、対戦相手の阪神を指揮する藤川新監督と共同会見に臨んだ。自身が阪神に在籍した7年間、ともに戦った間柄。言葉に感慨を込めた。

 「素直に時の流れを感じる。10年前、15年前、こうなるとは想像もしなかった。現役時代は素晴らしいクローザーで、自分の考えをしっかり持った方。楽しみにしたいと思う」

 昨季の対戦成績は12勝12敗1分けの五分。それでも指揮官は「一昨年の優勝チーム。脂が乗った選手が多いし、強いと思う」と警戒感を隠さない。真っ赤に染まる地の利を力に変え「我々は挑戦者としてぶつかっていきたい」と力を込めた。

 得点力不足が響き、勝負どころで急失速した前年の雪辱を期すシーズン。ただアピールした若手は数少なく、オープン戦は6勝10敗2分け、12球団最少の34得点、1試合平均1・89点に終わった。いきおい今春も、評論家の評価は総じて低い。

 「なるほどね…と。私たちのチームをどなたがどう予想されているか、紙に書いて全部チェックしているから」

 下馬評を覆すと誓う指揮官。意味深な笑顔の裏側には、揺るぎない信念と覚悟がある。「変化」というワードを掲げ、強い選手を育てながら、強いチームをつくり上げる。それが自身に与えられた最大の任務、そうすることが次世代のカープを明るく照らすと信じる。

 「これからの選手がたくさんいる。シーズンに入っても競争は続く。結果だけじゃなく内容も見る。打撃はいきなり良くなるもんじゃないから、こちらも忍耐強く、根気強くやっていきたい」

 評価の高い投手力がバックボーン。新外国人のモンテロ、ファビアンには得点力不足解消への期待が膨らみ、世代交代の波にあらがう中堅、ベテランには意地がある。さらには指揮官のマネジメント力。低い世評のチームを2年連続V争いに導いた実績が光る。

 「育てながら勝つというテーマを、今年はなるべく高次元で展開していきたい」

 故古葉竹識元監督の座右の銘そのままに、耐えて勝つ。その先にセ界の頂点がある。(江尾 卓也)

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