阪神・前川 球団高卒4年目野手最高年俸3200万円で契約更改 新庄超えの昇給にカモメポーズで笑顔

[ 2024年12月1日 05:15 ]

笑顔でカモメポーズする阪神・前川(撮影・須田 麻祐子)
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 新庄超えの昇給だ。阪神・前川右京外野手(21)が30日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、球団野手の高卒4年目年俸としては最高額となる3200万円でサインした。276%アップとなる2350万円増。3年目の今季は自己最多の116試合に出場するなど初めて1軍完走を達成した。来季は外野のレギュラー奪取に本格挑戦する若虎が“大山ロード”を目指し、さらなるレベルアップを誓った。

 茶色のスーツに薄緑のネクタイを締めて会見に臨んだ前川は、満面の笑みを浮かべた。高卒4年目を迎える来季の年俸は3200万円。「1年間、ある程度の数字を残したというところを評価していただきました」と充実感をにじませた。

 成長を示すように年俸は入団から500万円→850万円そして3200万円と上昇曲線を描いた。これまで球団野手の高卒4年目年俸としては新庄剛志(現日本ハム監督)の2200万円が最高額だった。そのレジェンドの数字を超えた。時代は昭和、平成、令和へと移り物価の上昇、レートに違いはあっても“新庄超え”を果たしたことに価値がある。

 「打撃でアピールというか、結果を出さないといけない。そういう点に関しては今年はある程度の数字は残せたかなとは思います」

 高卒3年目の今季は自己最多の116試合に出場し、打率・269、4本塁打、42打点。シーズン前から目標に掲げていた「1軍完走」も達成した。33試合に出場した昨季は毎打席、喜怒哀楽を表に出していたことで打撃に波があったことを猛省。今年は三振、守備でミスを犯した際も決して「下は向かない」と心に決め、冷静に努めてきたことが安定した成績につながった。

 また、今季は「一喜一憂しない」もテーマの一つだった。良きお手本としていたのが大山だ。打撃不振の状況でも同じ精神状態で臨んでいた。「ブレない心」を兼ね備える背番号3を間近で見ることができた。その“師匠”は、前日11月29日にFA権を行使した末に残留を発表した。

 「僕がコメントできる立場ではないですけど、FAを取って他球団の方から評価を得られるというのは本当に凄いことだと思う。大山選手のように、他球団からも評価される選手になりたい」

 毎年、打率、本塁打、打点などの数字を設定しないのが前川流。「進塁打であったり、相手のピッチャーに1球でも多く投げさせたり…。チームに貢献していきたい」。プロの世界では3年続けて活躍することが一流の道と言われる。その球界の格言をバットで実行し、真のレギュラーをつかんだ先に“ビッグマネー”が待っている。(石崎 祥平)

 ≪昨年はご褒美で「高級香水」購入も今年は「貯金」≫大幅アップを勝ち取った前川は年俸の使い道について言及した。350万円増で更改した昨年の契約交渉後は、ご褒美としてファッションブランド「ルイ・ヴィトン」の高級香水を購入する意向を示した。そこでも大山にならって同じ柑橘(かんきつ)系の香水を選んだ。しかし今オフは一変。「今年はきちんと貯金して…」と明かした。11月23日に行われた「ファン感謝デー2024」では、今年最も飛躍した若手に贈られるフレッシュ大賞を受賞して賞金総額1000万円を獲得。藤川監督からは報道陣を通じて運用を勧められたが、この日も「運用はちょっとわからないので、貯金します」と頭をかいた。

 ≪入団4年目の阪神年俸トップは藤浪の1億7000万円≫前川の来季年俸3200万円は阪神の高卒入団野手4年目の年俸では、93年新庄剛志の2200万円を上回る球団最高額となった。なお投手を含めた入団4年目阪神選手の年俸トップは16年、投手で高卒入団の藤浪晋太郎1億7000万円。野手が22年近本と24年佐藤輝の1億5000万円。

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