ロッテ・小島 7回零封で2年連続10勝!CS争いで4位・楽天と3.5差堅守

[ 2024年9月15日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ1―0西武 ( 2024年9月14日    ベルーナD )

<西・ロ>7回2死二、三塁、平沼から三振を奪った小島(撮影・長久保 豊)
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 韓国にファンクラブがあり現地で「ジマピン」と呼ばれている。ロッテ・小島は昨年末に出演したラジオ番組で「え、知らなかったです」とその事実に驚いていたが人気と実力を上げてきた。2年連続3度目2桁の自己最多タイ10勝に達した。

 「これだけ投げさせてもらえば(10勝は)いかなくちゃダメ。(10敗と)波がだいぶ激しいので物足りない」

 ベルーナドームで前回7月5日に登板した際は熱中症の影響で胸が苦しくなった。「息ができずに死ぬんかなと思った」。同日は35度を超えたが、この日も日中は34度。前日は食事量を増やし、サプリを摂取する対策を取った。水分も多めに補給し、7回5安打無失点の粘投につなげた。

 今季最多10奪三振。「真っすぐが今日は強かった。球がうまくつかまった」と自己分析する。前回登板からの期間に体が軽い印象があったため、初めて登板3日前に80球も投球練習し、あえて体を疲れさせた。7回2死二、三塁では148キロ直球を平沼の内角高めに投げ、転倒させながら空振り三振で切り抜けた。

 CS争いをする4位楽天との3・5ゲーム差を堅守した。4年連続で規定投球回に到達し「ケガしない体を親に感謝」と言った。埼玉出身の左腕には、地元球団の西武戦9連勝と多くの記録がかかっていた。それでも初回、引退試合だった岡田とは直球だけで勝負。左翼線二塁打されたが「真っ向勝負で打たれた。すがすがしい気持ちになった」と切り替え、初回の1点を守る「スミ1勝利」に貢献した。(神田 佑)

 ▼ロッテ・吉井監督 小島はいつも期待している。まだエースと呼ぶには早いかもしれないけど、マリーンズの投手陣を引っ張っていってほしい。

 ≪小島 チーム最多西武戦に9連勝≫ロッテは初回ポランコの併殺打(打点0)の間の1点を守った。ロッテが打点0で1―0完封は、18年4月26日の楽天戦以来13度目。ただ過去12度は得点したイニングが2回以降で初回の1点のみはチーム初めて。小島は21、23年にいずれも10勝したのに次ぎ3度目の2桁勝利。ロッテ左腕で3度以上の2桁勝利は07、09~12年に成瀬善久が5度マークして以来12年ぶり。また、西武戦は22年8月6日から9連勝。チームで連続シーズンで西武戦に9連勝は、14~16年石川まで4人いた8連勝を抜き最多になった。

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