【阪神・岡田監督語録】「ミエちゃんにお友達できてええやん」「田淵さんなんか一番飛んでたよな」

[ 2023年11月18日 05:15 ]

阪神・岡田監督(撮影・椎名 航)
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 高知県安芸市で秋季キャンプ中の岡田監督が17日、練習後に取材対応し、新外国選手について言及した。報道陣とのやりとりは以下の通り。

 ―ティー打撃はどんな意識付けをしたのか。
 「いやいや、だからリストターンよ」

 ―高めのボールを投げていた。その意図は?
 「そうや。顔をめがけてな。だからリストをな、意識付けよ」

 ―上本コーチも手本を示した。
 「うまいな。さすがに。水口(打撃コーチ)もちゃんとできるもんな。やっぱりちゃんとできんと教えられへんもんな」

 ―いろんな選手をやらせていたが、小幡は上手だった?
 「いや、そうでもないわ。小幡は」

 ―リストターンは引き手(ボトムハンド)を意識しがちですか。
 「そうや。(スイング時の)後ろの手(押し手、トップハンド)よ、リストターンは。(右打者は)左手だけでは弱いやん。やっぱり右の後ろの手がこうカーンと返らんと。ボールに負けてしまうんよな」

 ―教えた面々は来年1軍に定着しないといけない選手。
 「まあそれは、段階があるからのう。若い選手は、まだまだ振り込んでという感じやからなあ」

 ―小幡は打撃が課題と思うが。
 「うん、まあそうやなあ」

 ―もう1回、木浪への挑戦。
 「まあでもなあ、ある程度、使ったら打ちよるからなあ。はっきり言うてそう思うよ」

 ―前川は?
 「前川はしかし、そんなに飛ばんよ。そんなにホームランバッターちゃうからなあ。どっちかって言うたら、広角に打つ方やから。そんなに飛べへん」

 ―やっぱり確実性を上げないと。
 「(ボールを)つぶしにいきすぎやからな。スイングが。運ぶ打つ方ができへんからな。そういうスタイルやんか。まあ、だから広角に打つ方やな、ヒットを」

 ―そういうバッターがああいう(高めのボールを打つティー打撃)練習が大事?
 「そら本当はな。前川はつぶしすぎやから、あんまりボールを運べへんやろ。だから、ボールがあんまり上がれへんやろ」

 ―去年も言っていた、いいスピンがかからない?
 「そうそうそう。そういう打球でないとなあ。ああいう広角に打てるバッターは、余計にそうやな。ライナー性のええ打球を打たなあかんわけやから」

 ―あの練習は昔、監督もやっていたのか?
 「やってたやってた。昔はなあ。そんなん簡単なんやけどなあ。本当は。コツをつかんだらな。リストターンのな。やっぱり後ろの手が勝たなあかんからな。リストは絶対、かぶさなあかんやんか。ピッチャーといっしょや。ピッチャーが投げんのと」

 ―上本も上背はないがリストターンできてるから飛距離が出る。
 「そうそう、だからボールに伝わるいうことやな。リストの力がな」

 ―(打った後に)三塁へバット飛ばすのも上本もしていた。
 「あれ、飛んでたやろ」

 ―監督も飛んでいた。
 「当たり前やんか。何を言うてんの今さら」

 ―できそうでできない。
 「田淵さんなんか一番飛んどったよな。ホームランを打つ時でもな。そらお前、打って右手でバット持って一塁行ってたらあかんわ。今おるやろ?右バッターで右手でバット持ってる。それで、走るときに離す。あれは全然リストターンが効いてないっていうことやからな」

 ―できていた選手は?
 「そんなのすぐにはできへんよ。すぐにはできへんけど、ストライクゾーンでもそれぐらいパーンと返さなあかんいうことやからな。なかなかコツをつかむのは難しいからな。なにかの拍子で、ポーンとつかむときあるけどな。これやみたいなな」

 ―昨年も大山もそういう練習をした。
 「だから、そんなにボールを潰しにいったらあかんわな。そう思うけどな。タイミングやんか。バッティングなんか。相手のボールを利用したらいいんやから。相手のボールとあんまり喧嘩したらあかんよな。ぶつけに行きすぎてな。若いのは野球始めたときから金属バットやから、ぶつけたら飛んでいってたからな。バットも今固いからな。運ぶというか、それは時代やけどな。でも、バットに乗らなあかんわな。乗る言うても今の若いやつ分からへんもんな。だからリストターン使わへんのやろな。バットに当たったらボールがすぐ離れると思てるからな。やぱりちょっとは持たなあかんやん、極端に言うたら、ちょっと引っついとかなあかんやんな、やっぱり。木のバットやねんからな」

 ―田淵さんのホームランはきれいだった。運ぶというか。
 「そうそう、だから今、運ぶっていう打ち方はみんなでけへんやろ。野球始めた頃から金属バットじゃあのう。そんなんしゃあないけどな」

 ―石嶺さんも上手だった。
 「石嶺もリストターン使おうて打っとったもんな」

 ―金本はつぶす方?
 「そうや、金本はつぶす方や」

 ―松井秀喜とか?
 「おーん」

 ―マスターすることで飛距離とか速い球にも対応できる。
 「だって、いろんな打ち方をしたらええわけやからな、それは。いろんな引き出しを持っといた方が絶対に得なわけやからな。いつもいつもフルスイングができるところに、自分の好きなところに来るわけないんやから。苦手なとこも来るわけやんか、アウトローとか、難しいボールとか。そういう時は何て言うの、ポーンと返すだけでもええし、いろんな打ち方を持っとかんとな」

 ―自分の形の幅を広げることが大事。
 「そんな、自分の形で打たれへんで、試合になったら。崩されるんやから、バッターは。バッテリーは崩しにきよるわけやからな、打ち方を。タイミングずらしたりな。それに対応するにはやっぱり、一つの決まった打ち方やなしに、いろんな引き出しでもって、いろんな対応ができる方がいいよな。それで率も上がると思うし」

 ―その方がつぶしも効く。
 「そうそう。そんないつもいつも一定のスイングなんかでけへんで、はっきり言うて。素振りみたいなきれいな打ち方な。素振りが一番ええスイングやんか、ボールがないから。ボールが発生すると崩されるわけやからな」

 ―今日のブルペンを見て?
 「いやいや、今日はオーナーに説明しとっただけやん(笑)どうやらこうやらって。オーナーは、やっぱり門別はすごいなって言うとったな」

 ―野口のフリー打撃も見ていた。
 「(杉山オーナーが)あれ上から見とって、野口やから下に降りていったんや(笑)。次どこ行くんですか、下や言うから、いや下、寒いですよって(笑)」

 ―門別は見た感じも違うか。
 「やっぱり肘のしなりな。軽く投げてるけど。ちょっとあれな、今中みたいな投げ方するもんな、中日の時のな。肘が柔らかくてしなるな、たたんできて、タイプ的にはああいうタイプやろな、今中みたいな、ストレートがピュッとくるいうかな、軽く投げてるけどピュッとくるいうかな」

 ―打者から手が長く見えるのか?
 「いやだから、(腕が)遅れてくるからタイミング取りづらいかもわからんな、あれな。しなるから遅れてきてるけど、ボールは手元でピュッとくるというかな、一番ええあれよな、軽く投げて」

 ―今後彼が一流になるためには何が必要か?
 「いやいや、何が必要って、このまま普通にいったらええんちゃう?何がってまだ1年やっただけで。1軍でも2試合しか投げてないわけやからな、まあそんなんこれからやん。これから1軍でどんどん投げた時にな、また自分の課題も見つかるやろしな。やっぱり2軍で投げとったのとバッターの違うからな、格が、そら2軍で抑えられたところを1軍ではパーンッて打たれる、そういう可能性も十分あるわけやからな、そこで自分がまた、抑えられるような制球とか、球威とかいろんななあ」

 ―春のキャンプで連れて行ったらおもろいのは野口と門別くらいか?
 「いやまだわからん、それはわからん。その2人は可能性あるしな。今日、オーナーにも言うたけど、春のキャンプで3桁の背番号を1軍キャンプでな、それはちょっと失礼やんか。1軍に選ぶんやったらなあ、やっぱり支配下になってなあ」

 ―川原は昇格は、外国人のこれからの枠の問題も絡むか。
 「まだそれはちょっとわからん」

 ―新しい外国人の名前が一部報道で出ていた。
 「知らん、こっちの新聞にはそんなん載ってないで。俺らも早版しか見てないから、1面に載ってたらしいやん、大阪のは。それ見てないもん。こっちは早い(時間帯に刷った新聞)やろ?」

 ―パナマのですかね?
 「パナマのな。小さいの(記事)だけ出とったやん。関西は1面出てたっていうから。そんなん知らんもん、こっちの新聞しか見てないから。全然知らんかった

 ―オーナーも知っている?
 「言うてるよ、知ってるよ、そんなん」

 ―2人獲る?
 「いや、まだ分からん。契約できればいいけど。まあ、きょうのやつはオーナーもビデオで見てるよ」

 ―交渉も進んでいる。
 「うん、もう進むというか、だいぶ前からとちゃうん」

 ―リリーフか?
 「そら分からへんよ、外国人なんて来てからや。投げんやつもおるやん。分からへんって」

 ―B・ケラーはなかなかないパターンだった。
 「投げへんから分からへんやん。250球くらい?キャンプで。何やったんやろな、あいつ。たぶんあれは故障持ちやったと思うで。見せたくなかったんやと思う、ボールを。俺はそう思うよ。キャンプで中6日で投げられたらたまらんわ。中6で中継ぎやで、先発ちゃうで。キャンプで中6で30球とか40球とか、なんやねん」

 ―他の外国選手の映像などは?
 「見た見た、それは。あとはもう契約とか、いろんなあれや。こないだ一人40人枠に取られたとか言うてたけど。それだけ、こっちが狙うやつは、メジャーも欲しいということやろ。リストに入るということやろ。それだけ人材不足なんやろな、メジャーも」

 ―他に目星のついている投手はいるか?
 「いや、あとは分からん」

 ―まだ絞りきれてない?
 「うん」
 「パナマやろ。パナマは、だいたい、いってるんちゃう。ちょうどお友達できてええやん、ミエちゃん。しゃべれるやん、スペイン語で」

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