ソフトB・石川 オスナの「ヤバい」カットボール導入で進化 楽しみ“火曜日の男”「今のところ順調」

[ 2023年3月1日 05:00 ]

練習試合   ソフトバンク7-0ロッテ ( 2023年2月28日    宮崎・アイビー )

<ソ・ロ>2回を投げ、1安打無失点に抑えた石川(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの石川柊太投手(31)が28日、ロッテとの練習試合に先発し、2回を1安打無失点と好投した。ロベルト・オスナ投手(28)直伝のカットボールを有効に活用。今季初登板に決まっている開幕2カード目の初戦、4月4日のオリックス戦(京セラドーム)へ向けて調整は順調だ。打線は開幕カード(31日~4月2日)で対戦する相手から15安打7点を奪って快勝した。

 石川が球速、変化の質ともに向上したカットボールで打者との勝負を支配した。初回を打者3人であっさり片づけ、収穫を得たのは2回だった。無死一塁で安田を三邪飛に、2死二塁でも佐藤都をカットボールで一邪飛に料理。「コースに食い込ませてのファウルフライが出て手応えがあった。球速も以前は128キロぐらいしか出てなかったのが、130キロ後半出てた。それをもっと上げていければいい」と満足そうに振り返った。

 新加入のオスナに教えてもらい、カットボールを改良した。球速やボールの回転などを測定する機器「ラプソード」の結果を見て修正することを決断。「オスナのカットボールはヤバい。えげつない」と助っ人にボールの握りなどを教わって早速試した。

 「もう少し(投球の)回転効率上げて、球速も上がるように投げた。握りにもちょっと修正を加えた」。安田に対しては139キロ、佐藤都には135キロの威力あるカットボールで押し込んだ。

 直球は最速150キロをマークし、2回を1安打無失点。持ち味のパワーカーブで初回にロッテの新戦力・ポランコを空振り三振に抑えるなど、計3三振を奪った。「今のところ順調にきてる。このまま調子を上げ、1試合でも多く勝てるように一日一日を過ごしてきたい」と言葉には充実感がにじんだ。

 開幕投手は大関に譲ったが、開幕2カード目の初戦となる4月4日のオリックス戦での今季初登板が決まっている。連戦の始まりとなる火曜日の先発は重要な役割だ。藤本監督は「球が強いね。初回なんか完璧だった。1年間、あういう形でやってくれたら助かるよね」と期待を寄せた。

 石川は「責任、覚悟っていうところでは開幕だろうが、開幕じゃなかろうが変わりはしない。今年は全勝すると言ってる。どこであっても、勝つというつもり」と頼もしかった。成長を続ける自分に期待しながらプロ10年目のシーズンへ向かう。 (森 寛一)

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2023年3月1日のニュース