広島 10点大勝で3位虎と0.5差 復調の4番・マクブルームが道しるべ「みんなでCSに行きたい」

[ 2022年9月18日 04:45 ]

セ・リーグ   広島10―3DeNA ( 2022年9月17日    横浜 )

<D・広>ヒーローインタビューを終えガッツポーズのマクブルーム(撮影・島崎忠彦)
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 広島のライアン・マクブルーム内野手(30)が17日のDeNA戦で3安打3打点と躍動し、16安打10得点の大勝に貢献した。3回に一時逆転となる16号2ラン、8回にはダメ押しの適時打を放つなど4番の仕事を果たした。今月は不振で先発から外れる試合もあった中、3試合連続のマルチ安打と完全復調。連勝で逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出に望みをつなぎ、3位・阪神に0・5ゲーム差に接近した。

 助っ人が4番に戻ると、打線が文字通りに線となり、つながりが増した。一つも落とせなかった敵地での連戦。復調し、目の色が変わったマクブルームが打線の潤滑油となった。

 「初見の投手も多かったが、自分の反応を信じて打てる球を待っていた。アグレッシブさを忘れないように打席に入った」

 まずは、一発で序盤の重たい空気をかき消した。3回に1点差に迫り、なおも2死二塁。カウント3―1から阪口のカットボールを左翼席に放り込んだ。一時逆転に成功する自身18試合ぶりの一発。「打った瞬間にフェンスを越えると思った」と完璧だった。

 さらに、同点の6回無死二塁で放った投手強襲の内野安打は、その後の一挙3点につながり、8回にはダメ押しの左前適時打。3安打3打点の固め打ちで猛攻の主役を奪った。

 シーズン最終盤で不振に陥った。今月1日から6番に降格し、8日の中日戦からは5試合連続で先発を外れた。一時的に4番から離れると、心境に変化が生まれたという。

 「今は結果を出そうと無理をしていない。アグレッシブだけど、リラックスできている。心と体がうまく動いている」

 焦らず、冷静に、先発復帰した直近3試合では13打数8安打(打率・615)と大暴れ。4番に戻った今カードは連勝に導いた。

 いずれもコンディション不良により、2番の菊池涼は先発を回避し、3番の秋山は離脱中。打線の中核を欠く緊急事態には変わりなくても、4番の存在感がナインを安心させている。「サインが出れば盗塁もしたいし、犠打をしてでも走者を進めたい。自分に求められているのは打点や本塁打だけれど、できる限りのことをして、みんなでCSに行きたいと強く思っている」。残り6試合。4番は不動で戦う。(河合 洋介)

 《11年ぶりDeNA戦17勝》広島は今季のDeNA戦を17勝8敗の大幅勝ち越しで終えた。同カードの17勝以上は11年の17勝7敗以来11年ぶり。最多勝は55年の21勝で他のカードも含めた最多記録。

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