チーム救った鉄人の一発!アニキ最年長満塁弾

[ 2010年8月25日 23:10 ]

 【阪神22―8広島】打球が右翼フェンスを越えたのを確認して、右拳を何度も握った。まさにチームを救う一発。阪神が金本の満塁本塁打で連敗を4で止め、再び首位を奪い返した。「興奮しました。久々に」。ひと言に実感がこもった。

 3点を追う七回だった。先頭の四球から得た満塁の好機。新井の押し出し四球で1点を返したところで、広島は右の岸本に代えて左の大島をマウンドに送った。
 ブラゼルの空振り三振で1死となり、42歳が打席に向かう。徹底的に外の球で勝負を挑む左腕。2ボール2ストライクから6球目の外角低めに外れるチェンジアップに手が出かけたが、踏みとどまった。
 7球目。同じ球がわずかに甘く真ん中低めにきたのを見逃さなかった。鋭く振り抜き、グランドスラムのリーグ最年長記録を更新。通算1452打点は史上単独10位となった。金本が「逆転満塁ホームランは連敗中だったんで良かった」と言えば、真弓監督も「本当にゲームを救ってくれた」とたたえた。
 これで完全に火がついた打線は球団記録を塗り替える22得点。優勝への鍵を問われ「やっぱり優勝するんだという強い気持ちだと思います」。“鉄人”が大逆転劇の中で輝いた。

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2010年8月25日のニュース