元監督の詐欺事件で処分…2季ぶり出場の奈良産大が優勝

[ 2009年10月9日 16:12 ]

 元野球部監督の療養費詐取事件で、近畿学生野球春季1部リーグに出場できなかった奈良産大は9日、大阪市南港中央球場で大阪市大と秋季1部リーグの2回戦を行い、10―3の7回コールドゲームで連勝し、勝ち点5で優勝した。

 奈良産大はことし1月に元監督が経営する整骨院で部員の名前を使った療養費詐取が発覚。対外試合禁止処分を受けて春季1部リーグには出場できずに不戦敗で最下位となった。入れ替え戦で1部残留を決めて、2季ぶりにリーグ戦に出場していた。3月から指揮を執る三木孝広監督は「出られない期間も、4年生が短気を起こさずによく頑張ってくれた」と喜びを口にした。

 ≪プロ注目捕手も…≫2季ぶりにリーグ戦に出場した奈良産大が2季ぶり28度目の栄冠をつかんだ。他の5大学すべてから勝ち点を挙げる完全優勝。プロ注目の吉田利捕手は「奈良産大がいないとリーグが盛り上がらないところを見せたかった。これまでの優勝よりも数段うれしい」と涙をにじませた。(共同)

続きを表示

2009年10月9日のニュース