離されてたまるか!涌井 完封14勝!

[ 2009年9月9日 06:00 ]

<西・日>西武のG・G佐藤のインタビューを涌井秀章が笑顔で聞く

 【西武5―0日本ハム】CS争いの正念場で、エースが意地を見せた。西武・涌井が149球を投げ抜いて6安打完封。ハーラートップに並ぶ14勝目。敗れれば楽天にCSマジック23が点灯する状態での快投に「CS点灯のことは知らなかったけど、そんなに簡単につけられたくないので」。ポーカーフェースの右腕は語気を強めた。

 過去4試合で計596球。疲労がないはずがなく、序盤はピンチの連続。3回2死満塁など、4回まで毎回得点圏に走者を背負った。それでも耐え抜いた。渡辺監督は「涌井で完ぺきに抑えて、あした以降つけこまれたくなかったので」。8月11日のロッテ戦(千葉マリン)で13勝目を挙げたのを最後に3試合勝ち星なし。前回登板した1日の楽天戦(Kスタ宮城)は岩隈との対決で、1点リードを守れずサヨナラ負け。「勝てないと先発投手は苦しいんで…変な気持ちになりましたね」。かつてない感覚に襲われたが、そんなモヤモヤを自ら吹き飛ばした。
 9完投4完封はともに単独1位。25日からの楽天との直接対決に照準を合わせ、今後は中5日で回る予定だ。「あと4、5試合一人で最後まで投げられればいい」。タフなエースがCSへ向けてフル回転する。

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2009年9月9日のニュース