甲子園またまた雨…史上初の2日連続ノーゲーム

[ 2009年8月11日 06:00 ]

<如水館・高知、雨天中止>雨で水浸しの甲子園球場

 第91回全国高校野球選手権第2日は10日、9日に降雨ノーゲームとなった第1試合の如水館(広島)―高知(高知)が5回表途中に雨で再びノーゲーム。試合は如水館が6―5でリードしていた。予定されていた全4試合が11日に順延され、同カードは第4試合に組み込まれた。全日程は1日ずつ延びて、決勝は24日に行われる。ノーゲームは夏の大会では13度目で、2日連続は史上初。全試合の2日連続順延は1975年に決勝戦が2日順延されて以来となった。

 またも雨には勝てなかった。史上初の2試合連続ノーゲーム。結果として、高知にとっては2試合連続での“命拾い”となり、島田監督も「勝ってもいないのに、3試合やらせてもらえる」と苦笑いするしかなかった。
 一方、“2勝”が幻と消えた如水館ナインは複雑な表情だ。同点の4回2死満塁から三塁打を放った白岩は「あのまま試合が終われば、自分がヒーローだったのに…」。ただ、仕切り直しの一戦が11日の第4試合となったことで「4日連続で午前3時45分に起きていたので、助かります」と前向きに話した。
 もっとも5回に1点差まで詰め寄った高知・木下主将は「いい流れだったので続けたかった。きのうは向こう、きょうはこっちだった」と、2、5回に本塁打が出るなど打線が活発だっただけに無念の表情を浮かべた。ナインのユニホームはこの日もびしょ濡れで泥だらけ。前日の試合後、宿舎に引き揚げた高知はまず試合のビデオを見て反省点をチェック。その後は“洗濯大会”となり、1着しかないユニホームを洗い、急きょ購入したアイロンで必死に乾かした。一方の如水館はミーティングもせずに休養。この日に備えたが、同じ苦労がもう1日繰り返されることになった。
 この日の86球と合わせ、2試合で計136球を投げた如水館のエース・幸野は「史上初?うれしいですねえ」と言いながらもあきれた様子。計145球の高知・公文も「普段から雨で投げたことがないので不安だった」。両投手とも“3連投”が濃厚だ。3度目の正直。今度こそ真夏の太陽が顔を見せてくれるだろうか。

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2009年8月11日のニュース