投手必読!ダル「変化球バイブル」出版!

[ 2009年6月19日 06:00 ]

 日本ハム・ダルビッシュ有投手(22)がすべての投手にささげる“野球技術書”をプロデュースすることが18日、分かった。「ダルビッシュ有の変化球バイブル」のタイトルで7月にもベースボールマガジン社から出版される。

 細かく分類すると、ダルビッシュの変化球は全部で10種類といわれる。2種類のカーブに、3種類のスライダー。これにフォーク、カット、ツーシーム、シンカー、チェンジアップ。これら全球種の握り方を写真公開し、自らが詳細に解説を加える。
 全盛期の現役投手が、しかもシーズン中に“企業秘密”ともいえるボールの握りを包み隠さず披露すること自体が超異例。自ら“丸裸”になることをいとわなかった背景には、トッププレーヤーとして自分の培ったものを球界に還元したいという強い思いがある。これまでもダルビッシュのもとには、あらゆるジャンルで書籍出版の依頼が多数舞い込んでいたが、多忙であることなどを理由に断ってきた。しかし、今回は別だった。本人が大きな興味を持ち、わずかな時間の合間を縫いながら完全監修し、ようやく出版にこぎつけた。
 ダルビッシュといえば150キロを超える剛速球のイメージが強いが、実は球界屈指の変化球の使い手。ただ投げられるだけでなく、直球も変化球もすべて一流の切れを持つ。WBCでは楽天・田中に切れのある直球と切れのない直球の投げ分け方を伝授。田中は今季の大ブレークにつなげた。球団関係者も「ダルビッシュは感覚で話をしない」と話すように、その投球理論は分かりやすく、的確との評判だ。
 ダルビッシュのエキスがすべて詰まったまさに“聖書”ともいえる一冊。野球少年からプロ野球選手まで、すべての投手にとって必見となりそうだ。

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2009年6月19日のニュース