「一目ぼれです」松井デレデレ結婚会見

[ 2008年3月28日 06:00 ]

結婚についての会見でお兄さんの書いた似顔絵を見せる松井

 ヤンキースの松井秀喜外野手(33)が電撃挙式した。完全オフの26日(日本時間27日)、近しい親族だけによる結婚式をニューヨークで済ませた松井は27日、キャンプ地である米フロリダ州タンパでデレデレ会見。ゴジラのハートを射抜いたのは富山県出身の元会社員で8歳下の25歳女性だった。メジャー6年目のシーズンイン直前に男のケジメをつけた松井が、生涯の伴侶とともに悲願の世界一を目指す。

 タンパ湾を背景に行った記者会見。スーツ姿で登場した松井は、珍しく緊張で唇が震えていた。それでも一生の伴侶を得た喜びは伝わってきた。
 「絵の才能が全くない僕が描いた絵です」
 笑顔で新妻の似顔絵を広げてみせたその指には結婚指輪が輝いていた。
 「一言で言うと僕が一目ぼれしたという感じです。どちらかというと控えめで活発的ではない感じかな。でも明るいですし、相手への気遣いなど、よくできる方です」
 初の完全オフとなった26日、ニューヨーク市内で結婚式を挙げた。参列者は20人にも満たない親族だけで、厳かな雰囲気で行われた。「彼女につられて僕も泣いてしまった」。常に戦いの中に身を置いてきたゴジラも、ウエディングドレス姿の新妻の涙に瞳を潤ませた。一般の女性だからと氏名などを公開しないのも、最愛の人を守りたいとの思いからだ。
 2人は知人の紹介で06年オフに知り合った。黒い長髪が似合い、女優の長谷川京子に似たスレンダー美人。同じ北陸地方の富山県出身ということもあり意気投合。松井が昨年中にプロポーズし、今年1月22日に実家がある石川県能美市で結納を交わした。夫人はスポーツ関連の会社に勤務していたが、退社して1年近くが経過。その間、花嫁修業も積んできたという。OL時代は秘書的な仕事をてきぱきこなしていたそうで、松井も「もちろんそういう面でも彼女の力を頼りにしている。野球の面でも必ずいい影響があると思います」と信頼を寄せている。
 松井は昨年、マンハッタンのアッパーウエスト地区にマンションを購入。同地区は閑静な住宅街として知られ、ジョン・レノンが暮らしたダコタ・ハウスなど高級アパートが立ち並ぶ1等地だ。既に所有しているミッドタウン地区の約5億円ともいわれる高級マンションとともに、ニューヨーク市内で新生活を始めることになる。
 今キャンプ中、ニューヨークとタンパを行き来した彼女からサポートを受けた。そのかいあってオープン戦はここまで打撃好調で当初は保証されていなかった開幕スタメンもほぼ手中に収めた。
 「こういうことはシーズン前にけじめをつけて、新たな気持ちでシーズンに臨みたい」。開幕まであと4日。独身選手“最後の大物”と呼ばれ続けた松井が、ついに射止めた最愛のパートナーとともに、勝負の1年へ出陣する。

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2008年3月28日のニュース