【玉ノ井親方 視点】“同期生に負けない”王鵬、大関相手に気迫の真っ向勝負

[ 2024年5月18日 19:56 ]

大相撲夏場所7日目 ( 2024年5月18日    両国国技館 )

<夏場所7日目>豊昇龍(右)を引き落としで破る王鵬(撮影・沢田 明徳)
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 番付は関係ない。挑戦者というよりも、同期生には絶対に負けられないという気持ちで王鵬は土俵に上がったはずだ。普段はおっとりした印象だが、この日は気迫を前面に出して取った。

 豊昇龍に踏み込まれて右を差されたものの、左からおっつけて応戦。右で上手を取られても、すぐに切って突き放して反撃した。勝因は休まず攻め続けたこと。1メートル91、176キロの恵まれた体を生かして前に出て、大関にまわしを与えなかったことが最後の引き落としにつながった。

 組んでも離れても取れるタイプ。だが、相撲内容はこの日のように突き放して取る方が安定している。そういう意味では、祖父の大鵬さんより父の貴闘力さんの相撲スタイルの方が王鵬には合っているのかもしれない。大関を相手に真っ向勝負で勝てるのだから、もっと自信を持って取れば良い。(元大関・栃東)

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